山陽山陰地方
次は広島棟だ、山陽山陰地方も被災している上に、太平洋側の地震の影響を受けていた。
道路の寸断が予想できる地域でもある。
ここは居住棟を作るメンバーを連れて広島県庁に向かった。
知事に会ってみたが、どうやらぴんと来ていないようだ。
まあ、知事にはあいさつ程度に訪れただけだから、それはそれでいい。
そこで、政府が連絡を取っていた建設部と直接話をすると、内容も理解していた。
建設については、専門部隊に任せることにして、私は、道路の確認を急いだ。
私には建設部とのつながりしかないため、とりあえず島根に行ってみることにした。
道の寸断やがけ崩れが見られるが、何とか案内なしで県庁までたどりついた。
知事に合うと知事も私の事は知っているようで、親しげに話しをしてきた。
地震の影響を聞いてみると、道路の寸断はすでに復旧しているようだった。だが食料の収集に苦慮していた。
「すみません。政府も食料については海外から買い付けが出来ず、国内での供給には限界があり、この気候なので、どうにもならなくて、支援が出せない状況で、申し訳なく思っています。
四国では仮設住宅が建てられないという事でしたが、こちらも同じでしょうか。」
「そうですね。大きな地震でしたから、家を失くした人もいます。
でも仮設住宅が出来ず、避難所暮らしの人がいます。
食料も乏しくて、私にもどうにもならず、出来ることと言えば道路の復旧ぐらいの事で、このまま寒さが続けば、この冬は凍死する人がどのくらい出るのか、心配しています。」
「やはり、そこですよね。今政府が行っている、全国民を収容する施設棟の建設ですが、お聞き及びでしょうか」
「もちろんです、仮設住宅が建てられないのに、全国民を収容することが出来るのですか?」
島根知事は広島知事より内容がわかっているようだ。