緋鷹由理 

緋鷹由理 

たぬこと熊太の徒然日記を主に掲載しています。


地震や津波などの表現や言葉が入っています。

この小説は、近未来を想像して書いた、フィクションです。
地震や災害などの経験や地方の言葉や地形に知識のないものが書いています。
気になる点や、地方の言葉、適切な言い回し、地形に不自然な点などありましたらコメントください。
また、自然や科学の知識なども乏しいのですが、適切なアドバイスがあるとありがたいです。
どうぞよろしくお願い致します。



「本当に知り合いだったの?」

「所長達は仲いいよ、俺も時々話するけど」

「日光と月光が国土省に入る時、挨拶した、よろしくってね」

「そうなんだ、おじさん、なんで日光と月光に潜水、教えていたの」

「そりゃ決まっているだろう、海保に入れようと思ったからだよ、そしたらお前たちが国土省に行ったから、あいつらも追いかけて行ったんだよ、たく、人の娘取りやがって」

「えー、それ僕たちのせい?おじさん、そんなこと言っていたら、お婿さん逃げるよ」

「今時結婚なんて、形だけだろ」

「ええぇぇ」

「そうだ、尊、お前たち国土省辞めて、海保に来い、今なら隊員少ないからすぐ俺の直属になれるぜ」

「あははは、遠慮しておきます」

「娘たちだけでも返せ」

「いやいや、それ、僕のせいじゃないから…母さん僕帰ります。これ以上いるとおじさんに、絞められそう」

 

〔つづく〕 

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

山中 蓮香 (れんか) 尊の母   

山中 景  (けい)  日光と月光の父

 その日の夜、両親のところに行くとおじさんも来ていた。

「おじさん、僕の研究、関東に立証してくれる人がいて、地球のほうが動いていたって、分かったよ」

「そうらしいな、あんな画面で、よく気が付いたな」

「あの時は、地図が動いていたから、気になって、検証してみたら、あたりだっただけだよ」

「それにしてもこの天気、白夜も入っていたのか?暗いはずだよな。昼とも夜とも知れないなとは思っていたけど」

「棟の中にいる僕達には、全くわからないよね。外に出る機会少ないからさ」

「そうだよな」

「僕も、ポールシフトの事、知らなかったら気が付かなかったけど、普通は大地が動くとは考えないよね。」

「自画自賛か尊」

「なんで、おじさんと爺ちゃんのおかげでしょう、おじさんと爺ちゃんの話を聞いて、もしかしたらと思ったんだから」

「それは嬉しいね。船で南に行きたいって言ったんだって?」

「もう知っているの?」

「所長さんが喜んでいたからな、もし、国土省が船を出さなかったら、海上保安庁で出してほしいって、船長は俺だって、名指してきたよ」

 

〔つづく〕 

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

山中 岳  (がく)  尊の祖父

山中 政  (せい)  尊の父

山中 蓮香 (れんか) 尊の母   

山中 景  (けい)  日光と月光の父

「それってつまらないでーす、先輩」

「月光くんいつの間に」

「今です、潜らなくていいんじゃない。と聞こえました。」

「いや、北極の海だよ」

「そうそう、冷たいよ、寒いよ」

「そうですか?楽しいけどなあ」

「いやいや、楽しくはないから」

「下まで潜れば気持ちいいですよ」

「君たち本当に英才教育うけているんだね」

「えいさいきょういく?て、なんですか」

「月光、月光は潜れるようにするから、気にしないでいいよ」

「けるーも一緒だよ」

『そうそうけるーも、一緒だよ』

と皆に言われた。

「いやぁ僕は遠慮するよ・・・」

 

〔つづく〕

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)主人公。月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

先 輩 達

「それにしても、北極海の海に潜っていたのか、俺たち」

「そういう事になるね」

「冷たいはずだよな」

「日光さんや月光さんは、下まで潜っているんだろ、凄いよな」「うん、女の子なのに、たくましいよな」

「お父さんが海保で、潜りを教えてくれるらしいよ」

「おお、英才教育か」

「そうだね。でも僕、最近まで潜りをやっているの、知らなかったんだ」

「ダメだろ尊、月光ちゃんが泣くぞ」

「もう泣かれそうになった」

「お前たち恋人同士には見えないから、兄弟姉妹って感じだな」「とにかく月光ちゃん泣かすなよ、お兄ちゃん」

「あの子たちが来てから明るくなったよな」

「そうなんだよ、なんかいい雰囲気になったよ」

「辞めないでほしいよな、だいたい離職率60%なんて、高いよ」「地味な研究だし」

「海水取るだけなら、潜る必要ないのに、写真も撮らないとだしな」

「写真、リモートでもとれるよね」

「それだったら、海水取ってリモートで写真撮ればいいんじゃないの」

「それいいね。今度やってみようか」

 

〔つづく〕

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)主人公。月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

先 輩 達

席に戻ると命と先輩たちが、「なんだったの?」と集まってきた。

「僕達の調べたレポートが関東で放送されて、仮説を立証できる人が現れたらしい」

「それってあの資料のこと?」

「そう、それに関東では地質学部地質研究所が火山の研究もしていたらしい。それと僕の仮説を裏付けるような、資料を持っている人がいて、今地質研究所で、うーん僕達のレポートと照合してくれているといいな」

「何だよ、それ」

「僕の仮説は立証されたってことだよ」

「良かったな、尊」

「ありがとう…」

「尊が大地のほうが動いているって言い出したとき、とうとう尊も辞めたいのかなって思ったよ」

「ガリレオの発見の時は天動説だっけ、それが一般的な時代だったからな」

「いや、尊も凄いよ、今の時代だって地軸が動いていたなんてなかなか思いつかないよ」

「でも関東にも地軸が動いていると思った人がいたんだろう?」

「うん、僕は今までの資料があったから調べられたんだし、仮説だけじゃだめだけど、関東の人は個人でやっていたみたいだから、そっちは凄いと思ったよ」

「僕達の仕事も報われるときが来たかぁ」

「それで、これから何をするの?」

「うん、もう少し詳しく資料を調べてみようと思っていたんだけど、関東でほしかった資料が出てきたから、今はまだ何をするか決まっていない。でも所長には、船で南に行ってみたいとお願いした。」

「そうか、行けるといいな」

「うん」

 

〔つづく〕

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)主人公。月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

先 輩 達

「君のレポートを報告すると、あちらの記録も、同じころに東にずれて、その後北0度に近い方へ動いているらしい、つまり約30年前から日本は北極近辺にいたことになるんだ。」

僕たちは言葉を失った。

「さらに、関東では地質学部地質研究所が活発に動いていてね。火山活動についても、詳しく調べているんだ。九州の地質研究は君たちの氷土氷河研究所にまとめられているんだけど、火山についてはあまり調べていないから、関東の報告はなかなか興味深いものだったよ」

「部長、僕たちもその火山の研究報告、見られますか」

「ああ、送ってもらえると思うから、興味があれば、取り寄せてみよう、君のレポートも送ったしね」

「それで、緯度や経度を記録していた人は、どうなったんですか」「国土研究部の地質研究所にいるらしいよ」

「そうですか」

「国土省のほうで、いま世界がどうなっているか、調べているようだけど、日本政府は、鎖国状態になっていたらしく、なかなか外国の情報が取れないらしい」

「あの、僕は、船で南のほうへ、行ってみたいです。」

「ほう、それはどうしてかな」

「おじさんの船で、出かけた時、僕たちは外の様子を知らなすぎると思いました。船で、日本が元あった場所がどうなっているのか、見てみたいです」

「なかなかスリリングな事を言うね。出来るかわからないが、国土省に申請してみよう。もし国土省が動かなかったら、海保の所長に相談してみよう、君のおじさんの事は良く知っているよ、何かの名目を付けて、少しぐらいは南に行けるだろう」

「ありがとうございます」というと、自分の席に戻った。

 

〔つづく〕

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)主人公。月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

主任 三間坂 徹 (みまさかとおる) 

室長

部長

 それからひと月ほどして、所長室に呼ばれた。

 僕は主任と一緒に所長室に入った。

「失礼します」

というと、室長が先に座っていて

「まあ、かけてください」

と言われたので、所長室のソファーに座った。

「山中君、君の提出した資料は、君が一人で調べたのかい」

「いえ、弟や先輩にも手伝ってもらいました。」

「そうか、実は、君と同じ考えの人が関東にもいて、その人は

千葉ニアン(ポールシフトの痕跡のある地層)の近くに住んでいたから、もしかしたらと思ったらしくてね。

 仮説は立てたのだけど、山中君ほど具体的な検証はないようだった。

 ただ、君のレポートにもあったジャイロスコープの記録を残していたんだ。

 それによると、君が提出してくれたレポートとほぼ一致しているみたいだ。」

「じゃ、緯度や経度を記録していたという事ですか?」

「そうだね、細かい記録が録ってあった」

「なぜその情報が今まで伝わっていないのですか?」

「その人は、気象研究室や地質部の研究をする人でもない、一般の人なんだよ」

「えっ」

すると所長が

「その人は50代の人なんだけど、千葉ニアンに興味を持って、独自に緯度経度の測定器を作り、記録していたらしい。」

「すごいですね。」

「うん、そうなんだけど、君のレポートが関東の放送局で発信されたらしく、それを聞いて、同じ意見を持っていると言って、名乗り出てくれたらしい」

 僕はとても興味を持った。

 

〔つづく〕

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)主人公。月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

主任 三間坂 徹 (みまさかとおる) 

室長 秋月 

 まず40年分の氷を検証してみることにした。

 40年前2071年の資料を取り出してきて、海水の成分海水の濃度や、微生物などが細かに分析して記録してある資料と標準の2030年頃作られた資料と比較してみる。

 40年前2071年は日本海と一致する、5年後(2066)は北海道沖、10年後(2081)はオホーツク海、15年(2086)後はベーリング海、20年後(2091)は北極海、25年後(2096)は北極、いや、少し違う、グリーンランド?なんだ?30年後(2101)は北極、35年後(2106)は北極海そして現在39年後(2109)ベーリング海、という事は、5年ごとにサンプルと比べて海の成分だけで見ると、九州の海が、北極を越えてグリーンランドまで行って、帰ってきている?という事になる。

 2071~2086までの15年間は、経度も変わらず北へ行っているが、その後経度を少し東に移してベーリング海へ出ている、これは北の軸が日本のほうへ近づいて、少し西側へ動いたため、ベーリング海に移りその後、南南西の方角に移り2091頃は九州が北極に近づいて、さらに南に行って、引き返していることになる。このままでいくとあと20年もすれば、元に戻るが、それは北極軸が経緯0度で止まればの話である。

 それにもっと問題なのは火山活動である。今の曇った空のままでは作物は育たないし、氷も解けないだろう。

 僕は仮説と資料をレポートとして提出した。

 

〔つづく〕

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)主人公。月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

 また、外核の周りにあるマントルはマグマを溶かす場所でもある、そのマグマが上昇(ホットプルーム)し地殻を突き抜けると、火山が活発になる。

 マントルは地殻から入って来るプレート(岩石や金属など)を取り込み(これをコールドブルームという)外核に沈めて外核の熱で温める。

 という事は、ここからは僕の推察だが、コアが動く時、外核が動き、マントルの動きも活発になる。

 すると火山活動が活発になり、時には大きな地震が起こってもおかしくない。

 今のこの世界の成り立ちに一致しているのではないか。と僕は思った。

 仮説が出来た。次は、実証だ。

 

〔つづく〕

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)主人公。月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。

ポールシフトとエクスカーション

 次にポールシフトについて調べてみた。

 ポールシフトは、北極と南極が入れ替わる現象で、いままで地球が何回となく繰り返してきた事だ。

 その周期は決まっておらず、100万年で26回おこったこともあれば、1億年より以前は、ほとんどポールシフトは起こっていない。

 しかし、年代が遡れば遡るほど、ポールシフトの痕跡は見つけにくい。

 まして完全なポールシフトじゃない、エクスカーションとなればまず見つからない。

 

 

 

 ではポールシフトの起こる仕組みだが、地球は地殻の上に大陸や海がのっている。

 地殻の下にはマントルがあって、その下に外核があり中心にコアといわれる内核がある。

 このコアの温度はとても高く、外核はどろどろの状態で対流し、金属できているコアの周りを対流することで、磁石のようにNとSを作り出す。

 この対流している外核が何かのはずみでコアを回転させ地軸がずれると考えられている。

 金属の塊で出来ているコアが、なぜ動くのかは、解明されていない。

 

〔つづく〕

 

登場人物

 

山中 尊 (たける)主人公。月光からはケルと呼ばれている 

山中 命  (みこと) 尊と双子の弟、

山中 日光 (ひかり) 尊や命の従妹。月光の双子の姉

山中 月光 (あかり) 尊を追いかける妹のような存在。