わたしの駒はすこしずつすすむ
去年には想像できなかったことを今ちゃくちゃくとする
一昨年にはしらなかったことをする。
わたしのこの数年は、
わたしの20代は海を見る自由だった。
立ち止まる勇気だった。
今出会う人にはわたしのことを説明するのは難しく
わたしのことをあれこれ説明するのはつらい。
はしょって説明するのがいやなのに、それをしなきゃいけないから。
たくさん投げ出したことで失ったことの大きさを知っていて
それを相手の目の前で広げるのはこわい。
経験とは時間ではなく回数だという。
わたしの二十代を、大学の友人は黙って頷いてくれる。
わたしのあとの二年は、
これからの人たちに、この二十年を
うつむくことなく話せるようになることだ。
海を見る自由を、すべてを投げ出して、掴んだことを誇ることだ。
そしてそれに異を感じられることを受け止めて
それでもわたしはわたしを誇ることだ。
承認欲求は難しい。
自分を認めてもらいたいことと
自分で自分を認めることは
うまくかみあわない。