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ペルージァに行ってきました。


イタリアの小都市によくある町ように町の中心は丘の上にあり、そこからの景色は最高で、美しい街です。


ペルージャに行ったら見るべきものといったら「国立ウンブリア美術館」。


ローマやミラノ、フィレンツェなどの多くの美術館は時代、作家、多岐にわたる作品を保有していることが多いのですが、この美術館はほとんどが15-16世紀のウンブリア地方作家のもの。


ここまで(30部屋以上)同時代、同地方の物が揃うと圧巻です。

絵の中のマリアやキリストのそばに、他の聖人とともに、しばしばサン・フランチェスコが出ているのも何ともこの地方らしいです。


また、ちょうどPintoricchio(これもまたウンブリアの作家)の展覧会も同美術館の中で開催されていて、ますます同色化していました。


普通は美術館内の展覧会って、1-2部屋くらいで20-30作品くらいなものなのですが、ここのは違いました。常設展かと思えるくらい、広いし、多いし.....



この町はルネッサンス時代の画家たちによって栄えるまえから、エルトリア人によって文明が繁栄していたわけで、現在でも、2600年も前の門や井戸(って、コロッセオより古い!)とか残っていたりするのです。

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↑ このエルトリアの井戸とラファエロのフレスコ画が残る Cappella di san Severo (サン・セヴェロ礼拝堂)は場所はちょっと離れていますが同じチケット(2.5ユーロ)になっていて、行く人も少ないらしく、お勧めです。
ガイドブックにも載っていないので、「おお、こんな所にこんな物が!」という感動があります。ただし井戸のほうは閉所恐怖症の人にはお勧めできませんが。



ローマからペルージャまで、電車で2時間半から3時間。バス(ティブルティーナ駅から)も時間的には同じくらいです。


チケットは電車は現在片道10.50ユーロ、バスは16ユーロ(聞いていたより値上がりしていた)なので、電車の方がお得ですが、バスのほうが町の中心近くまで行きます。電車だと、ペルージャに着くまでに乗換する便が多く、着いてからも町の中心まで行くのにバスに乗らなくてはいけないし。
またバスのほうが空いていて、電車のような合い席になることもないので、気楽だとも言えます。


ウンブリア地方は気候もよく、自然も美しく、食べ物や水がおいしいことでも有名です。したがって、平均寿命はイタリア一。


景色を眺めていると、これがペルジーノやラファエロやピントリッキオたちの絵の背景になったのだなあ、と思えてきて、ちょっとタイムスリップした気分にもなります。
今更私が書くまでもないですが、ペルージャ、アッシジ、行ったことがない人は、機会があったら行かれることをお勧めします。
(たまにローマを離れるとイタリアが好きになる....ローマが問題なのか、単に日常から離れるからでしょうか。)