位置口でチケットを買うと、左側に案内されます。そこが宇宙についての展示場になっていて、神秘的な宇宙の写真や立体的な図、子供が見ても楽しめるように動く物もいろいろあって、一通り見て回ると時間もつぶせます。


時間になると「プラネタリウムが始まりますよ」と呼ばれるので、そこを出て、真ん中の会場に入ります。
展示場が冷房きいてなくて、暑かったのに対して、プラネタリウム会場は冷房効き過ぎで寒いくらいでした。

(ちなみにローマの地下鉄はA線は冷房がかなり効いていますが、B線は未だにエアコンがなくて、超暑い!です。)



今日見た催しは「火星へのバカンス」というもので、星のプラネタリウムの他にも火星の地上を(地上という言葉は地球にしか使えない?)移動したり、そのヴィジョンはちょうど3Dゲームで移動している三次元画像そのものなのでけっこうリアルでした。


「すごくよくできている!この映像、イタリア製かしら?アメリカ製をイタリア語バージョンに吹き替えたのかしら?」と思うほどでした。
ただ、話はかなり専門的で、小さな子供連れの親子もいたけど、子供は面白いのかしらー?とも思いました。私自身、星には詳しくないので。
ナレーションもちょっと早口で、全部聞き取ろうとすると疲れるから、興味ないところは聞き流す感じで聞いていました。たぶん、普通、日本のこういうナレーションはゆっくりしゃべるでしょう、と思いながら。
映像だけでも楽しめますが。


映像や音楽などすごくよかっただけに、もっとストーリーも楽しめるものだったらもっとよかったのに、という気もしました。


実は以前も来たことがあるのですが、そのときはすごく感動したのです。初めてだったからか、たまたま前回のがいいイベントだったのか。(ちなみにしし座流星群の話でした)


今は、夏のイベントとして、新聞広告も出ているし、駅には大きなポスターがあったし、日曜の夕方の催し、混んでいるかと思っていたら、人はまばら、というかガラガラ。予約もできるようですが、必要ありません。皆、海に行って、プラネタリウムなんて現代的なところにはローマ人、来ないのね、と思いました。



中心地からは外れているし、イタリア語だけだから、一般の外国人観光客には向いていないでしょうし。
このプラネタリウム、かなりモダンな作りなので、ローマっぽくない意外なローマの一面です。
20年の閉館の後、2004年にオープンしたのだとか。(再開するのに20年もかかるのがイタリアらしい)


宇宙を見て、地球を見ると、個人の問題なんてちっぽけに思えてきます。でも(プラネタリウムの中で)現実逃避をしても、終わると、現実に戻って、個人に戻るのですが。


この夏、月曜以外は毎日4イベントやっているようなので、興味のある方は行ってみてください。


www.planetarioroma.it
TEL 06-82059127
Piazza Giovanni Angelli, 10(Eur地区)