ローマ市が言うには「ローマは灯りが多すぎる。ライトアップが過剰だ。星さえも見にくい。今後、照明の検討をする。(暗くしましょう?)」と。

確かに夜は入場できない観光スポット(コロッセオ、サンタンジェロ城、フォロ・ロマーノ等)がライトアップされ、ローマの夜景を作っているのだけど、それが昼間とは全く違うローマになって、どんなに美しいかと思うのに。私としては一度もまぶしい、電気が過剰だ、と思ったことはない。

また、歩道は中心街は何とか街灯があるのだけど、ちょっと小道に入ると、住宅街でも、まだまだ観光地の近くの中心街でも、街灯が乏しくて、暗くて、足元も見えないくらい真っ暗だったりする。(何度、段差でこけたりしたことか。)

日本の歩道は明るいからローマが暗いと感じるのかもしれないけど、他の外国の都市に比べてもイタリアの都市の夜は暗いほうではないかと私は思う。
「道はもっと明るくして、ライトアップはこのままでいいのに。」と言いたいところなのだけど、ヴァチカン美術館の館長(?)だったかの話を思い出した。
ヴァチカンのイルミネーションが過剰なため、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画等の傷みを早めているのだという。
確かに絵は温度、湿度に敏感だから、過剰な光が影響することもうなずける。
場所に応じた灯が必要ということだろう。