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大型インテリアショップ。とにかく広い。
家具の他、小物、雑貨、日用品、家具の部品なども色々揃う。
改装中の家 は、同居人のCちゃんとその彼(2人とも建築家)が手作りでやっているので、水道の蛇口、とかキッチンの流し台、とかイケアには色々お世話になっている。

このイケア、発祥は1943年スウェーデン、その後規模を広げ現在31カ国に店舗、2006年には日本にもオープン予定だとか。
イタリアでは大人気で、他の家具屋は困ってるんじゃないか、と思うくらい。
日本人の私から見ると「東急ハンズ」が更に大規模になって置いてある商品の種類がちょっと違う、というイメージなのだけど。
例えばハンズのようなアイデア商品やホビー商品はないけど、本格的な家づくりの材料とか、シーツ、カーテン、灯り、食器といった専門店で買うような物を扱っていたり。かわいい、かっこいい、と思う家具インテリアも多々。
でも、東急ハンズを知らないイタリア人にとっては、イケアはまさに大革命

革命その1.これまでのアンティークな家具、新しくても伝統的な形をした木の家具しかなかったのが、モダンなデザインのおっしゃれな家具がよりどり見どり。しかも安い。プラスチック製まである。家具は一生もの、いや先祖から代々、という常識から、何年かたって壊れたり飽きたら買いかえればいい、という発想自体が新鮮なのだ。
このデザイン、そもそもは専門のデザイナーによるのではなく、スウェーデンのデザイン学校の卒業生によるものだと聞いたことがある。イケアのモットーが「低コストで機能的」だということ。


革命その2.
店内があちこちショールーム形式になって、この家具を使ったお部屋はどんな感じになるか、というのが想像できて、楽しい。これも今までのイタリア庶民にはなかったこと。高級インテリア専門店は存在していたけど。
(このショールームのため、買う買わないは別として、夢の部屋を想像するのが楽しくて、中国人に人気があると聞いたことがある。)


革命その3.
平日夜10時までオープン、日曜もオープン。だから仕事帰りにも行けるし、もちろん、他の商店街の全部閉店した日曜日も。駅(Anagnina;地下鉄A線終点)からイケア行きのバスも出ている。


革命その4.
カタログが無料配布。これが200ページくらいあり、商品をほぼ網羅していて、目当ての物を決めてから買いにいける。(オンラインカタログもあり)


革命その5.
中にカフェレストランがあり、ここでイタリアでは普通売られていないマフィンや北欧のビスケットが食べられる。


だから日曜なんか広い敷地内、大混雑で迷子になりそうなので、人込みで疲れるのを覚悟で行かないと。
皆、行くところ、ないのか?と言いたくなるほどローマ中の人が集まってきたのかと思えるくらい、人が多い。
行くところ、ないんでしょう。どこも閉まってるし。
多いときは、車で行くと店の近くから駐車できるまで1時間待ちとか。セールしているわけでもないのに。


こんなに人気のイケア、インテリア好きな人だったら1日いても退屈しないでしょう。


これだけイケアを絶賛しておいて強いて欠点をあげるとすれば、中には見るからに安っぽい商品もあるし、今までのイタリアのオーソドックスな部屋にそぐわない家具も。
デザインが(イタリアでは)画期的なので人の家に行くと「あ、これイケアだ。」とすぐわかる。(日本のインテリアは多種多彩だから、まぎれて分らないと思うけど)


日本ではいろんな店があるから、イケアがオープンしてもイタリアほど画期的大革命、ということにはならないと思うけど、大人気になることは間違いないと思います。
もっともらしく分析しましたが、全部単なる個人的な感想です。