特定看護師の創設については、医師不足だから看護師へ、看護師不足だから介護職へという形での業務拡大の発想には反対だ。医師は急性期で、看護師は急性期以外の分野で力を発揮できる。また、特別養護老人ホームなどでの看護師不足を受けた介護職の痰の吸引などの業務拡大も慎重な議論が必要だろう。
反対の意見としては、法に基づいて高度な医学的判断と行為を行うのが医師に与えられた責務であり、それをサポートするのが他の医療関係職種という考え方です。看護師の力量の差もあれば介護職のスキルの差もあるため、安全面が担保されにくく、医療事故のリスクもある。少なくとも一律に解禁するのではなく、どのような条件・体制ならば業務拡大できるか、要件を議論すべきだ。