私が入院している時、男性看護師看護師の野村に、ちょっと来て、と言われ人通りが少ない廊下に呼び出された。何だろうと思いつつ、行ってみると、野村から箱に入った指輪(婚約指輪の様なオシャレなものではなく、Amazonで売っている安物のアクセサリー)を渡され、「僕と付き合ってくれないか」と言われた。私は今まで男性に告白されたことがなく、そのロマンチック?なシチュエーションに舞い上がり、「はい!」と大喜びした。当時私は18歳。野村は42歳。年の差がありすぎるカップルが爆誕した。


それから付き合ってみて、奴はとんでもないクズ男だということがわかった。

まず、極端にドケチ。1円単位まで割り勘は当たり前。私にご馳走してくれるなんてことは無く、むしろ私にジュースをたかる始末。

それと、すぐに気に入らないことがあると怒り、性交渉をと断ると明らかに不機嫌になった。


極めつけは、奴は既婚者だった。

私がアルバイトで必死にお金を貯めて、旅行代金をほぼ出してあげた、沖縄旅行。

その帰りに、奴のスマホを、覗き込むと、車と小さな男の子が映っていた。

その子誰?と言うと、息子だよ、というので私は驚きすぎて言葉が出なかった。なんと、半年前に同居していた妻の両親と仲が悪くなり、追い出されたそうだ。今は別居状態で、私と付き合っていたということになる。ふっざけんな!と私は激高し、即別れることにした。別れるとなると、あいつに尽くしていた自分が本当にばっからしい。

頑張って貯めたお金で、誕生日にヴィトンのキーケース(4万円)をプレゼントした。しかし、あいつが私にくれたものは、1万円のクソダサいハートのネックレスだった。

本当に時間を無駄にしてしまった。