明日の読書会(自主ゼミ的なもの。現在のテーマはナショナリズム)の課題をよそに
マガ9サイトに掲載されてる鈴木邦男さんの連載を読む

「鈴木邦男の愛国問答」
http://www.magazine9.jp/kunio/110209/

昨日のワークショップ(軍事と平和のシミュレーション)の名残もあり
遡って色々と読みあさる(.. )

はたと時計をみて、課題やんなきゃ!と
ベネディクトアンダーソンの「想像の共同体」増補版最終章に取りかかる

それで、思う
昨日も言っていたけど
「領土」とか「主権」とか
ぶっちゃけ歴史浅いじゃんとか思った
近代に入るまでは国境ってのは、あっちに延びこっちに延びしてた

なのになぜそこまで正統性があるのか???
みんな頭に血がのぼるのか???

そのなぜが書いてあるのが「想像の共同体」という政治学の名著なわけですが

主権国家たるもの「領土」を犯されて黙っていられるのか?とか
主権を守れー!とか、主権、主権言ってる人は
本当に「主権」をなぜ守らねばいけないか?とか分かっていってるんだろうかと疑問になってきた
いや、それは国民の生命とかふんたらとかそういう話しではなくて
だって、国民じゃなくても命は地球規模で大事だし
みんな人権犯されたくないし
なぜそこにわざわざ「主権」なのか?
単に人々の生命を守りたいとかじゃだめなのか

主権国家の三要素に「主権」「領土」「国民」とあるのは
100も承知です
でも、なんでそうなのか?誰が決めてそうなったのか?
その上で、だからこの三要素もってして主権国家なんだよと言える人は少ないのではないかと思います

また、守っている人々は
なぜ守らされているのか分かって守っているのか
単に『「主権」を守る』という言葉や感情論に突き動かされているのではないか
なぜその三要素なのか?それは理にかなっているのか?
とか気にして見た人はいるのだろうか?


多分、なんで自殺しちゃ行けないの?とか
人殺しちゃ行けないの?とか
子供が聞いてくるレベルと同じように
なんで「主権」まもんなきゃいけないの?レベルで話す事って大事じゃないかな?って思う

とはいえ、日本が無くなったらどうする?と言われれば
「大変困る、。嫌だ」と私だって答える
なんでだろう?

この「なんでだろう?」を考える事が非常に大事なんではないかということ
まぁ、そのための一年間の「想像の共同体」ゼミだったわけですが
あまりハイスペックでない私は
この一年間の他の経験や勉強、だれかの話しを織り交ぜて
やっと先生の意図するところに歩き出すのであります

小学校低学年の子供にもどった気持ちで
なんで「主権」「領土」「国民」かを考えてみようと思う

特に「領土」
領土なんて戦国時代は国内でもバリバリ動いてた訳だし
国境線なんて人為的に誰かがここでいいかーって引いたものだし
すべての人の事を考慮したら国境線なんて引けるもんじゃないし
だから恣意的で、なんの正統性もないもので
だけどみんな超熱くなっちゃっててヽ(`Д´)ノ
その熱くなってるひと程実はなんにも知らなくってみたいな事が
気持ち悪い


「想像の共同体」で書いてあるよう
ナショナリズムは発明品なわけだ
人工的なもの
天然でも何でもない
養殖品に「天然」ってシールはってこれまで世に出されてきた
そこを理解した上での「領土」「主権」の話しを是非したいなと思う

巷では「天然」ものだと信じて
悪意の無い、無思考なナショナリズムが増刷されているから
そうじゃない話しが聞きたいo(_ _*)o

じゃないとロスしちゃう、国際協調も、国益も、個人の利益もm(_ _ )m