平和構築入門者のyupiです
今日は相変わらずな感じで、間違えて違う授業に出てしまった
でるべき授業まで1時間以上あるので
珍しく昼間の更新だん

今日はクラスメイトとの「ノート密約」のため、PC持参できた
「ノート密約」といっても最近はノートのコピーではなく
データでのやり取りってのが、New ageを感じますm(..)m


授業で使ってる訳ではないんだけど
今読んでるテキスト

紛争と復興支援―平和構築に向けた国際社会の対応/著者不明

¥2,520
Amazon.co.jp

入門者向けのテキスト
先生に紹介されたので買ってみた

わたしの「安全保障論」の教授は女性なんだー
軍事について語れる女性てミーハー心がうずきますwww
はい。どうでもいいですね(。-人-。)

全部は写し込めないけど、2ページにまたがって
『紛争後の段階に対応した政策メニューの候補と位置づけ』という資料が提示されてるんだけど
私にとっては素晴らしいマトリクス

$yupi life~30歳独身大学生なう~


「紛争後」というくくりはあるものの
自分が具体的にどんな事をしていきたいのかっていうのを
考える参考になると思った

結局平和構築といっても、開発って言葉と同様に
ジャンルや活動は多岐に渡るし、その中で具体的にどのような事にコミットしていきたいのか
最初から個別のテーマがある人は別として
全体を観てから入っていきたい身としては、手広過ぎてよく分からなかった
表は「紛争後」であり、「政策メニュー」として構成されているが
この表は、私的には自分自身のテーマを絞るのに役立ちそうです
全体から個別を眺めることができるのは大事な事ですね
棚がなければ引き出しが納められないってことです

平和構築入門者には、とても分かりやすく入りやすい理論書だと思います

$yupi life~30歳独身大学生なう~


お友達のブログ記事のタイトルに引かれていってみた
maikoちゃんのブログ
タイトルは「われわれ」と「かれら」
懐かしい響きと言うか、予備校時代を彷彿とさせます

彼女の自分の足で現場まで出向き考えるというところ
見習わなければなぁと思います

彼女の記事を読んで思いつくのは、やはり「ソフトボーダー」の概念

まだソフトボーダーレジームに関する日本の文献はでていません
ゆえに日本では概念化もされてませんが
きっと伊勢崎賢治さんが頑張ってしてくれます(笑)
(そしたらHIKESHI発のソフトボーダー概念となるなぁ)

結局、境目を作る事で生まれる対立
その境界は人為的にしか作られない
国境線だって、宇宙からみればそんなものは存在しない
あるのは陸と海の境目だけ
ゴリラは国境を気にして山を移動しないし
人間はおろかだなぁと観念的になってしまうが、離脱しないで話しを戻す

境界は地表に設定されるものだけではない
民族、宗教、言語、性....
アメリカは「われわれ」を据える時、作られた正当性を誇示し
国民はそのレトリックに支配され、膨大な戦費を税金としておさめる
しかし一歩現地にいってみれば、イラクで戦っているのは何のためなのか?
兵士自身が分からなくなるという状況に陥った


何のために「われわれ」と「かれら」を分けたのか?
それは武力攻撃を正当化する為に使われたレトリックである

「われわれ」に「かれら」かれらを取り込む作業
一度境界線が出来てしまうと
それに呼応した安っぽいナショナリズム、ポピュリズム、ステレオタイプが歩き回り
本質が霧に包まれる
この問題は紛争だけでなく差別、格差の問題も同様の事が起こっているといえよう
人間は非常に弱い生き物だから、どこかで「われわれ」を作り出す事によって
より下位or特殊な「かれら」を想像し安心する
植民地支配の問題も、ナショナリズムの変容も同様である
(※ベネディクトアンダーソン「想像の共同体」を参考)




しかし、「ナショナリズム」という現象そのものが悪いということではない
エントロピーの拡大のように、「無思考に」拡大し離散し
秩序を壊すハタラキに落とし穴は潜んでいる

物質が安定して見えるのは、実は分子レベルの動的均衡によって
常に別な物質により作られている
同じ人が常に同じ人に見えるのは
この動的均衡により、エントロピーの拡大による物質の離散を防ぐ機能があるから
動的均衡を支えるのは、タンパク質の「柔らかな」相補性によるという

『柔らかな相補性』
(※「生物と無生物のあいだ」を参考)

生物が安定するには、どこかでこのタンパク質の「柔らかさ」が不可欠である
理系の話しはチンプンカンプンだった一冊だけど
社会がナマモノであるならば、生物と同じように考えるのも苦しくないのではないかと思う

ソフトボーダーが普遍化する事で
「かれら」を「われわれ」に
多元的に取り込む実現可能性が生まれるのではないかと
今後も考えていきたい大きなテーマの一つです

ここまできてソフトボーダーについて何も説明していない事に気づくw
手抜きしていいかな
いいよ(笑)
HIKESHIでソフトボーダーをテーマにトークをした日に
お師匠様が来てくれて後日UPしてくれた記事です。はい。

師匠のブログ 「ソフトボーダーレジーム」 

前に紹介した、仏教思想の本『「非まじめ」をきわめる』も
ソフトボーダーを考える上で自分にはとても役にたったので再掲します
http://ameblo.jp/yupi63/entry-10697556098.html


では授業はじまるので、このへんで離脱します!
最近、えぐかった理論本のいくつかのラインが細ーく繋がり始めてきた気がします。
途中経過は、本当に意味不明で苦しいですがwww

追記:読み返して、maikoちゃんのブログ記事を読んで、この記事を書いたのだけれども
彼女のブログ記事に登場したイラクに派兵された兵士個人に対するリアクションではなく
「われわれ」「かれら」の境界に関して思うところを書いたまでですが、念のため追記し
ときます。