DAYSJAPAN vol.7『特集 アフリカ難民と私たち』の記事を読んで
こないだのルワンダ虐殺について続編を書く

DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 2010年 07月号 [雑誌]/著者不明

¥820
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前回のblog記事 http://ameblo.jp/yupi63/entry-10570848685.html#cbox

記事はコンゴのムパティ難民キャンプの様子だった
コンゴはルワンダの隣国に位置する

ルワンダ虐殺の際、100万とも言われるフツ族の難民とともに
フツ族のルワンダ政府軍や過激派がコンゴへ逃げ込み、コンゴ東部へと舞台が移ったそうだ

映画「ホテルルワンダ」でのラジオシーン
また、「ルワンダの涙」では実際のニュースの放送シーンでは
アメリカ政府が「ジェノサイド」という言葉を使わずに「マサクル」という言葉を使い
報道陣に「ジェノサイドだとは思わないのですか?」と非難をされるシーンがあった

※マサクル=大量殺人
 ジェノサイド=民族などの組織的集団殺戮 
ジェノサイドの場合は国連安保理は”軍事介入”しなければならない

軍事介入を回避する為に”マサクル”という言葉で声明が出されたのである
なぜ、軍事介入を回避したかったのか.....

それは私たちの生活と大きく結びついている


DAYJAPANの記事では、ここに大国のシナリオがあった事を書き示している


戦争がコンゴに輸出された時、そこでは大国の資源獲得への思惑があった
国連軍の増派と軍用車量の移送を米/英が徹底妨害していた
また、虐殺の首謀者をコンゴに逃がす事ため、フランスが手引きをした

コンゴは大国にとって、魅力的な資源の宝庫なのである


ブラッド・ダイヤモンドに続くブラッド・レアメタル

私たちの日常の必需品であるIT製品には、このレアメタルが欠かせない
今では先進国のどんな技術にもITは不可欠であり、どんな政策の実行にもはずせない

ITでの産業革命の背景には、アフリカを舞台としたの大国の資源収奪戦略があり
その為に目の前で起こる紛争をただ見ているどころか、油を注ぎ激化させているのだという

IT製品の大量生産→レアメタルの獲得の必要性→ルワンダ虐殺へ乗っかりコンゴへ戦地を移動させる→コンゴでの紛争→レアメタルの獲得→IT革命の達成→難民の発生

IT産業の恩恵を受ける国こそ、その技術を手放せない私たちには
製品の生産/原料の流通を監視する責務がある
遠い地アフリカでの紛争・難民が、私たちの生活に必要不可欠な要素となりと深く関わりを持つている

イノベーションに対する責任を私たちは知らずとも背負っているのである



それでも、まだアフリカは遠いだろうか?