恋愛の先には結婚があるとは限らない。
私は正式に法律上認められた結婚をしていない両親の元で育ったので、
結婚対して夢をあまり抱けない。
結婚の見本を身近に感じずに生きてきたから。
ママは結婚を障害しなくても、一番好きになった人の子供を生んだ。
それが、私。
私は、ママとパパの関係についてよく理解できていないかもしれないし、
パパの本当のいろいろなことを知らない。
知るのが恐いし、どうしても抵抗感がある。
結婚が恋愛のゴールではない。 本当に心から愛せる人が見つかって、
そのひとも同じように感じてくれていて、
同じ方向を見て生きてゆきたいと思えたら。
この人の子供を生みたいと思えたら。
一緒に人生を歩みたいと思えたら。
それが恋愛のゴール。
嫌なことも、だめなところも、 包み込んで、 許しあっていければ。
彼の家族も愛していこうと決意できるかも重要。
さて、今の彼との関係。
私はひどく今の彼に恋をしている。
彼自身に恋をしているというよりも、
彼と出逢ったときの吸引力に恋をしている。
彼との出逢いは、
とても真剣になるべきシチュエーションではなかったし、
実際、すごく現実的な私は彼の圧倒的な美しさと、
私のつぼを押さえてくるしぐさや行動に感動しながら、
わくわくしながらも、
旅を彩る素敵な思い出話で終わると思って、
関係がどんどんあっという間に進んでいっても、
どこかで終わりを見てた。
一ヶ月の大好きなバンコクでの恋。
アバンチュール。
ドラマ。
思い出話。
そう思っていて、 彼の美しさや、甘さや、優しさを楽しんだ。
毎日毎日、24時間一緒に居て、
傍にいることが心地よくて、
言葉が通じなくて苦しかったけど、
そんなことも気にならないくらいわくわくしてた。
日本に帰ってからも、 淋しくならないくらい、 彼との想い出があったかかった。
毎日電話した。
彼もなれないメールを送ってくれた。
全然心配しなくても、 彼の愛を感じていた。
3ヶ月して、再会したときも、 全く違和感なく、愛し合えた。
でも、彼のお金の価値観だとか、 仕事への価値観だとか、 住んでいる国や言葉や文化の違い。
そういう現実的なしがらみが、 現実的な私にどこかで疑問を常に投げかけてきた。
遠距離だから、ついつい淋しくなって、 ほかの人へふらついたこともある。
でも彼への気持ちはなくならなかった。
彼との出逢いが持つ吸引力が、 その熱が、わたしの中に残っていたから。
そして、運命がもたらした、タイでの仕事。
タイへ来たのは、
この国が大好きで、
この国の空気や、
この国の人たち、
この国の不思議さが、
日本に居てもいつも心にあって、
ここを私にとってのソウルプレイスだと思わせるほどの魅力があったから。
もちろん、彼がいるから。
彼に逢えるからという理由もある。
でも全てじゃないんだよ。
日本とタイの距離から。
車で30分の距離へ。
距離は縮まったのに、
心が離れているって気づいた。
淋しくて、彼の心をもっと近づけたい。
前みたいに、もっと一緒に居たい。
でも、このまま彼との関係を続けて、 私は幸せになれるのか。
彼との価値観を現実的なものを越えていけるか。
迷う。
迷うけど、答えは見えている。
この恋は終わる。
今のこのバランスの悪い関係は、 現実的な問題。
堅くて冷たいそういう問題を、 越えてはいけない。
いますごくむなしい。
もっと大切にしていけますように。 自分も、今ある大切なひとたちとこれからの大切な人たちを。