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小説「梅ちゃん先生」(月~土午前8・0、NHK総合)
「困っている人がいたら助けたいと思うところは、自分と似ています。おせっかいなんで、私。ただ、あんな天真爛漫(てんしんらんまん)ではないので…」
演じるヒロインと自身との共通点を尋ねられると、サラリとこう語って、記者たちを笑わせた。
終戦後の東京・蒲田が舞台。末っ子の下村梅子(堀北)は兄や姉に比べ、出来が悪い子といわれて育つ。しかし大学病院の医師である父、建造(高橋克実)の姿に心打たれ、医者になることを決意。社会が復興から高度成長へと歩む中、地域医療に身をささげていく姿を描く。尾崎将也さんのオリジナル脚本。
オーディションではなく、局からのオファーだった。「『絶対、お医者さんになれない』といわれるのに頑張る、梅子の強い気持ちと底力って、すごいと思います。私自身は、注射が嫌いなのに」。そう語る堀北に、岩谷可奈子チーフ・プロデューサーは「かわいいね、いいねと、あれだけ現場で言われる方はそうはいない。“持っている物”もあるかもしれないが、ちゃんと考えて梅ちゃんになりきって演じていらっしゃる」と賛辞を惜しまない。
中学2年生の時にスカウトされ、芸能界に入った。
「10年は、あっという間。お仕事を始めたときは何も分からず、自分がお芝居で何かを伝えようとかいう積極的な考えはなかったですね。言われたことをやらなくてはと、ついていくのに一生懸命でした」
挙げればきりがないほどの映画、ドラマで活躍してきたが、「(女優を)やろうと思ったことは正直、なくて、気付いたら時間がたっていた」という。それでも、「できることが少しずつ増え、20歳を過ぎてからは、こうしたらいいとか、こういうことを伝えたいと思うようになりました」と、自身の成長を感じているようだ。
朝ドラ主役で「休みの日もリビングに台本を並べ、せりふを覚えていかないと間に合わない。大変ですけど、それは見ている方には関係ないですからね。時間がたったとき、自分で頑張ったなと思えるようになりたい」。静かな語り口に、梅ちゃん並みの情熱がのぞく。(草下健夫)
〈ほりきた・まき〉昭和63年、東京都出身。「ケータイ刑事 銭形舞」(平成15年、BS-i)でドラマ初主演。映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(19年)で日本アカデミー賞優秀助演女優賞。NHK大河ドラマ「篤姫」(20年)で和宮役。「アタシんちの男子」(21年、フジテレビ)など主演多数。
