整形外科で働く看護師には、他の診療科の看護師とは異なるスキルが求められることがある。整形外科とは、骨格や筋肉、神経系などの領域を診察し、治療する診療科である。基本的に治療してリハビリを行い、日常生活へ戻すという流れが設定されていることが多く、患者の年代や性別、性格に合わせた看護プランが必要になる。患者によっては食事の形状にも気を配る必要があるので、細やかな気配りと臨機応変に対応できる柔軟性が必要になるのではないだろうか。

リハビリへの意欲も患者それぞれであるため、いかに上手にコミュニケーションをはかるかも重要になる。患者それぞれに合わせたやり方を工夫しなくてはならないため、多方面を見ることができる視野の広さも必要である。また、痛みや不安を抱える患者も少なくない。このような患者の不安も受け止め、どのようにケアを行っていくのか、誰の協力が必要なのか、見極めることも重要なスキルのひとつである。

整形外科の特徴として、医師、看護師だけではなく、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などと協力するケースが多々ある。それぞれの分野は異なるものの、最も患者の近くにいる看護師としては、どのようなリハビリを行い、どのようなことができるようになったのかを確実に理解するためにも、各領域の知識も必要となるだろう。

ほかにも、整形外科の看護師には包帯やテーピング、ギプスの装着なども求められるため、知識だけではなく、これらの技術的なスキルも必要になるのが、整形外科の特徴である。

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