YUNの本と映画と日常

YUNの本と映画と日常

最近読んだ本・観た映画・ドラマのことをだらだら書いていこうと思います。良かったら見ていってください♪

久しぶりの更新ですが、

 

アマプラで配信されて観て(映画館でも観たのですが)

改めて、この映画凄すぎ!!!

 

あらすじ:第一次世界大戦中のアメリカ。田舎町に住む農家の娘パールは厳格な母親と植物状態の父親の三人で暮らしていた。そんな彼女の夢は歌って踊る華やかな女優になること。そんな少女の住む町に踊り子のオーディションがやって来ることに。それをきっかけに、無垢な夢見る少女が次第に狂気へと変貌していく。

 

 

〈感想〉

映画が終わってまず感じたのが、

『何か凄いものを観てしまった!』という感動でした。

 

こんなに主人公のパーソナリティを細かく描いて、

それも説明臭くなく物語にぐいぐい引き込まれる、

そんなホラー映画は初めてでした!

 

夢を追う若者を描いた青春映画であり、サイコホラーでもある二面性。

 

家族との葛藤と暴走する自我。

厳格な母親に阻まれる少女の夢が狂気へと変わる。

 

『この女優さん、何者???』って思うぐらいミア・ゴスの存在感に圧倒されました。(演技なんて思えないぐらい本物のパールがそこに存在するんですガーン

特にラストシーンは圧巻。

長尺の独白からの衝撃の展開。

熱帯夜に見る悪夢のよう。

 

カットの構成も新しいのに、懐かしさも漂う新鮮な感覚。

動物がたくさん出てきますが、その登場シーンも絶妙で登場人物たちの心情を映しているようでもありました。

(もっと細かく観ていくと映像の中にいろんな発見がありそうです。)

あと、淡々と迫ってくる恐怖を長尺のカットで描くシーンは特に印象的で、この後起きることを予想してドキドキが止まりませんでした。

 

実はこの映画三部作のうちの二作目なのですが、

一作目の『✕(エックス)』は『パール』の数十年後のストーリーになっています。

私は『パール』を観る為に先に『✕』を観ましたが、

順番はどちらでも大丈夫です。

映像は洒落てますが、割とベタなホラーなので、観なくても大丈夫ですが、パールを観てその後が気になる方にはおすすめです。主人公はパールではありませんが、パールの意外なその後が描かれてます。

 

あと、役は変わりますが主人公はパールを演じたミア・ゴスなので、パールでファンになった方はまた違った役どころを観られるのでおすすめです。

 

(『X』の方が大人なシーンがかなり多いので観る時はご注意ください)

 

ちなみに待望の三作目はアメリカで今月公開されたそうです。

評判はあまり良くないみたいですが、1作目『X』の主人公ミア・ゴス演じるマキシーンのその後が描かれているみたいなので、気になります。

日本ではいつ公開されるんだろう。

 

 

★時系列だとこの順番になります。

二作目:パール ・・・主人公はパール(ミア・ゴス主演)

一作目:X ・・・主人公はマキシーン(ミアゴス主演)

三作目:MaXXXine(邦題不明)・・・主人公はマキシーン(ミアゴス主演)

 

 

 

自分勝手なサイコパスのパールに少しだけ同情してしまうのは、誰にでもある理想と現実の葛藤が丁寧に描かれているからかなと思いました。