恐怖のホームステイ①
簡単に決めた高校留学の後には、恐怖のホームステイが待ち構えていました。
そんな恐ろしいホームステイ先だと知らず、わくわくしながら着いた地はテキサス州のど真ん中。
プロペラ機で降り立った空港には熱風が吹いていました。
1997年:温暖化が原因と考えられる記録的猛暑がテキサスを襲っていました。
この地で私を待ってたのは、あるメキシコ人夫婦。
・・・この二人明らかに英語が得意ではありません。
簡単に留学を決めたことへのバツでしょうか・・・なにかの間違いに違いない・・・と思っていた私にダブルパンチが
「私立の学校だから、授業料がいるわよ。」
エクスキューズミー?そんなこと聞いてません。
私が応募したプログラムには前金でいくらか払ってありました。それには、飛行機代(往復)、留学中の食事代などすべて含まれていたはずなのですが・・・それ以外の出費はないはずだったのに・・・・
母になんて言えばいいのよ・・・と凹みながら学校に到着・・・・到着??????????
私の前には教会が。これが高校???
違いました。それはやはりただの教会。
「学校はこの後ろ。」
先ほどからなんで『学校』と言っているのでしょうか??不思議に思いました。
しかし、この教会の後ろにあった物を見て分かりました。
『高校』ではないのです。しかし『学校』でもないような・・・・・・
その教会の後ろにあったのは、なんとちっさいプレハブ小屋。
その中で、幼稚園生から高校生までがぎゅうぎゅうになって勉強していたのでした。
ありえない!!!!!!!
なんか違くない?間違ってない?
しかもこんな学校にエキストラマネ~払えませんっ!!!!
やはり留学を軽く考えていた私へのバツですね・・・
家に帰れば、夫婦がスペイン語で会話。見るテレビもメキシコ番組。
この環境で一体どうやって英語を学べば良いのか・・・・・
不安な一日はこうして幕を閉じました。
テキサスのある高校へ
今日は留学中や就活中や友達からよく聞かれる質問について書きます。
なぜ私は留学したのか?
さてなぜでしょう。この質問にはいつも言葉を濁していました。
・・・・胸を張って答えられなかったからです。
英語が好きだったから!アメリカドラマに憧れて!受かった医学部に失望したから!(あたしじゃないっす)
兄弟に影響されて!先生に影響されて!
アメリカで心理学を学びたかったから!海外で視野を広げたかったから!英語を使った仕事がしたかったから!
回りの留学生はキラキラした目でそのように言っていました。
もちろん私も適当にそのような理由を述べてました・・・・が・・・
さて私はなぜ留学したのでしょうか?
留学を決めた日をよく覚えてます。
私が16歳だった高校1年の終わり頃でした。
突然母が
「留学してみない?」
って言ったのです。
不意を突かれましたが、私は動じることなく
「え~?うん、じゃあする。」
と軽く返事をしたのでした。
私の留学とその後の人生はこの何秒かの会話で決まったのです。
理系な私は数学は得意でしたが、英語は全く興味なし。
中3の春に行ったハワイでも何も喋らなかった私。ハワイの食事もすごく嫌でした
その時のTOEFLのようなテストでは400点いかないほどの英語力でした・・
留学するって決めた翌日学校に貼ってあった交換留学プログラムの広告を見つけ、即応募しました。
いくつかプログラムはありましたが、全部その年の締め切りが過ぎていたのです。・・・1つを除いて。
その1つもあと1週間で締め切りでした。なんとか滑り込みセーフ
そしてこの4か月後に日本とバイバイしたのでした。
あの時もしも1週間母の気まぐれ発言が遅かったら、今の私はありません。
・・・・行ってからが悲惨でしたけどね・・・・