「ちょっと今から仕事やめてくる」 北川恵海
読み始め:2017/1月上旬
読了日:2017/1/24
ページ数:226ページ
読みやすさ:★★★
笑い:★☆☆
涙:★★☆
 
 
タイトルを見て、
「めっちゃ軽いノリで会社やめるって言うやんw」
って感じたのがきっかけで、
内容が気になって購入した一冊。
だがしかし、長い間積み本となっていた一冊。
5月に映画化もするらしい。知らなかった。。
 
この本を読んだ感想を一言で述べるとするなら、
「社会ってこわい。働きたくねぇ」でした。
就活が終わって、来年度から新社会人になる身なので、
自分も、いや、誰しもが、
主人公みたいに追い詰められる可能性がある
と感じざるをえないほど、
タイトルの軽い感じからは想像がつかない、
それでもかなり身近にある社会の闇に
触れている一冊でした。
 
 
なかなかにブラックな企業で働く入社一年目の主人公・隆は
ブラック企業にこき使われることで心が疲弊してしまい、
無意識的に自ら死を選ぶ一歩手前なところから
物語は始まります。
 
偶然、同級生を名乗る関西弁の謎の男「ヤマモト」に、
自ら死を選びそうになった隆は助けられ、
隆は徐々に自分の人生を変えていきます。
しかし、「ヤマモト」にはある秘密が隠されていて……
と、ここからはネタバレになるので割愛。
 
 
この本のいいところは、
最後まで読んでて憂鬱で憂鬱で仕方ないのに、
最後にドカン!とスッキリさせる仕組みがあるところです。
涙ありの「スカッとジャパン」って感じです。
(わからない人はTVを見よう!)
(((笑いはあんまりない)))
ちょっと残念だったのは、展開が読めてしまったこと。
「ヤマモト」の秘密がもう結構最初の方から
わかってしまって、あーーーー、読めちゃったーーー
って一人で残念がっちゃってました。
私の勘が鋭すぎるのか……
でも、展開読めたおかげで
本題に集中して読むことができたので、
それはそれでよかったのかもしれない。
 
今、ブラック企業に勤めていて、
もしくはあんまり自分に合っていない仕事をしていて、
会社辞めたい……でも、無職になるのはこわい……
転職だってうまくいくか分からないし、
仕事辞めるのと死ぬのとだったら
死ぬ方が簡単だし死にたいな…
どうせ誰も悲しむ人なんていないんだから……
なんて思っている人はとにかく早急に会社を休んで、
休んでいる間にこの本を読むことを
オススメしたいです。
(休めなくても通勤とかの隙間時間に読んでほしい!!!)
きっと、一番大事なことを思い出させてくれると思います。
私も勤めた先でそんな風に思う時が来てしまったら、
もう一度この本を読みたい、そんな一冊です。
(((そんな時が来ないことを祈りたい、切実に)))
 
最後に、この本を読んでいて
一番心に刺さった言葉を紹介して、終わりたいと思います。
 
人生なんてね、生きてさえいれば、
案外なんとでもなるもんよ。
 
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^o^)☆
 
ゆのんのtwitter(更新頻度低め)→@yunon0216