槍鉋の注文があった場合、8割は柄を作ってほしいと言われます。
今回もやはり柄を作ってほしい、早く欲しいとのご要望に応えて、このダマスカスの槍鉋に入れました。
これは金曜に作った槍鉋の柄、材料はヒバ、北米材でイエローシダーとも言います。
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地金に違う金属を挟んで折り返して模様を出します。鋼材メーカーで重ねた鋼材もありますが、余りに規則的で工業的に作った事が直ぐに分かります。
この槍鉋は手作りのダマスカスです。
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この画像を見ると縞模様が不規則な事が分かります、この場合鍛冶屋が折重ねて作った事が分かります。折重ねた地金に鋼が鍛接されて切れる刃先が作られます。

このダマスカスタイプの槍鉋は私が研いだものです、傷が無く澄みきっていて、全体が一つの面として仕上がっています。
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こちらは昨日作った元寿舟弘作の槍鉋の柄、材料などは同じです。
藤巻の数は少しこちらが多めです、残ったので切るよりは巻いた方が良いかと思いまして。
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藤を巻く部分は藤の厚み分柄を掘り下げます、藤の巻数と藤を巻く前に水に浸しますのでその膨張分まで頭の中で考量します。
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そこまで考慮すると、柄と藤が一体になって仕上がるのです。こうすると藤がこすれる事も少なくなりますね。
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