2024.10.30(水)〜11.03(日) に行われました「第3回チェリッシュ撮影会写真展 Blossom」に、出展者側として参加させて頂きました。
ご来場下さった皆様、またコメントを残して下さった皆様、お忙しい中本当にありがとうございました!
展示したパネルがどうだったかはXに掲載させて頂きましたので、こちらでは展示するまでに何をしたかを自分の備忘録として、また今後参加される方に向けて書き残しておきたいと思います。
- テーマ決めと展示写真の選択
まずはどういうテーマ・方向性で展示をしようということから考えました。
大体7~8月頃、それまでに撮っていた写真を見ながらあれこれ考えた結果、最終的に8月の撮影会(なでしこの花)で撮らせて頂いた、水月しろさんのお写真を展示したいと思いました。(展示していたものの中で右下の写真がそれです)
ただこれ1枚だと少し弱いかなと思い、同じ日に撮影した中から追加で何枚か選ぶことにしました。
- レイアウトの決定
選択にあたって、展示枚数を決定するために先にレイアウトを検討しました。
今回の自分がお借りしたスペースは横幅90cmでしたので、A2縦ならギリギリ2枚横並びにすることもできたかなと思います。
ただ以下の理由でA2はちょっと大きすぎるかなという判断になりました。
・一番使いたい写真が横長である
・通路がそれほど広くなさそうに見えるので、(A2だと)写真全てを視界に収めるのは難しいかもしれない
大きさを変えながら色々検討した結果、最終的に下の画像のようなA3のパネル4枚のレイアウトで行くことにしました。
気を付けたこととしては、縦長写真の下端・上端が、おおよそ一般的な方の視線の高さに来るようにしています。
これをベースに余白とかも決めておきました。
- 写真の調整
選んだ4枚の写真は少し白の表現にばらつきがあったので、それら4枚で同じぐらいになるように調整しました。
その後、調整した写真を改めて水月さんに確認頂き、許可を頂きました。
- 展示パネルの製作について
パネルについては、写真の印刷のみ依頼して自分でパネルに張るという手もありますが、シワになったりするのが目に見えていたので、今回は専門店に依頼させて頂きました。
<ナカイ写真工房様>
自分は写真をLightroomで管理しておりますので、データを適切なサイズのPNGで出力し、それをPSDにして依頼しました。
(JPGで出力するとどうしても少し劣化してしまうと思っているので、大判の時はPNGにしています)
ナカイ写真工房さんは、同じサイズを3枚セットで依頼すると少しお安いセットになるので、可能なら3枚単位で依頼するのがいいかなと思います。
オプションとしては印刷に加えてハレパネ加工を追加しています。
5mmと7mmがありましたが、厚い方がいいということだったので、7mmを使用しています。
用紙に関しては、「おまかせ」で依頼した結果、「プロラスターペーパー」になったと記憶しています。
(電話で連絡頂いたため、記憶違いだったらすみません)
ただ実際に展示した時に思ったのですが、光沢がある用紙や額を使うと、見ている自分の顔が映り込んでしまい、展示に浸れなくなってしまったことがあり、展示用の写真にはあまり光沢がない用紙の方が良さそうだなと思いました。
発注の翌日に電話で確認が来て、その日の内には発送されていたので凄くスピーディでした。
とはいえ、常にこのスピードが保証されているわけではないですから、発注する際には余裕を持ってやりましょう。
- 余談:展示パネルの持ち運び
今回はA3だったので大丈夫でしたが、A2やA1、A0とかになると持ち運びが大変そうだなあ・・・と感じました。
(A3 4枚を持っていくのも結構大変だったので・・・)
車で運んだりされた方もいたみたいで・・・一度、大判印刷のパネルをどかーんと飾ってみたいですね。
- 展示パネルの設置
展示パネルの設置には色々やり方があると思いますが、今回自分は以下の方法で行いました。
- 片面に粘着シートの付いたパネルを用意し、A5サイズにカット。
- A5サイズのパネルを釘で壁面に打ち付ける
- 打ち付けたパネルに対し、展示用パネルを貼付ける。
- 貼付ける際、位置や角度を調整する
「片面に粘着シートの付いたパネル」は、A3サイズの「ノリパネ」というものが世界堂に売ってたのでそれを使いました。
100均などでも買えると聞いたのですが、自分が観に行った時はパネルそのものが薄そう(釘を打った時に大丈夫か?)だったのと、粘着はケチらない方がいいと聞いたので、ノリパネを使いました。
(粘着力が弱いと剥がれたりすることがあるようです)
これを大体1/4ずつにカットします。今回はA3のパネル背面に使うので、A5サイズで大丈夫だろうと判断しました。
厚め(5mm)のを買ったので、カットするのに一苦労・・・そしてカットしていたらカッターがかなり熱くなりました(火傷にも注意した方が良さそうです)
カットしたパネルを、レイアウトで設定した位置が中心になるように釘で固定します。
※この際、結構しっかり目に打ち付けた方がいいです。パネルを貼付ける際、少し釘が抜けてしまったのがありました。
↓マスキングテープで当たりを付けたところ
↓当たりの中央に釘でパネルを固定。釘の使えないところでは別の方法になるのかな。
ちなみに剥がす時は力任せに引っ張ると釘だけ残るので、あとはそれをペンチで引き抜きました。
この固定したパネルの粘着面と、展示するパネルの背面を接着します。
手袋を付けて、結構しっかり目に押しつけます。
その際、位置や角度は水平器(これは100均で買いました)やマスキングデー婦の当たりを参考に調整しています。
これを4枚分やって展示準備はOK!
・・・と思っていたら感想ノートのことを忘れていたので、釘を一本だけ打っておいて、開催当日の朝に設置しに行きました。
- 展示を終えて思ったこと
実際に展示してみて、また他の方の展示を見て思ったことを、次回に向けてメモっておきます。
・フォトブックいいなあ
写真を展示できる領域が限られている中で、ボリューム不足を補うための方法としてのフォトブックを使った展示はいい方法だなと思いました。記念にもなりますしね(パネルは大きすぎて保管が大変そう)
次回はパネル用の写真を選ぶ中で使わなかったものを含んだフォトブックを作ってみようと思います。
・ノートは絶対あった方がいい
コミュ力に自信があれば別なんだろうと思いますが、自分は作品を見ている時に声を掛けられたくない派でもあるので、ノートを置いておいた方が気軽に感想を描いてもらえるのかなと思います。
QRを用意してWebから回答出来るようにされていた方もおりましたが、どのぐらいの回答率だったんでしょう?
次回は両方用意して、どちらの方が利用されるのか見てみようかな?
・大判のパネルは見応えがある
視界に収められないかもということで今回は止めた大判パネルですが、やっぱり見応えがありましたね。
A0はともかくとして、A2ぐらいだったら全然検討してもいいかなと思いました。
ただ配置によってはA1だったら大きすぎると思うような所もあったので、最終的には配置を見てから検討するのがいいのかなと思います。
・キャプションでテーマやストーリー性を補う
見る人に任せるべき! と言えるのは実力あってのこと。
自分がどうしてこれらの写真を選んだのか、また伝えたいテーマやストーリーは何なのか、キャプションをつけて補うことも大事だと思います。
(ちなみに今回は「青と白」をテーマにしたつもりでした)
・展示面白い!
今までSNSに掲載することはしていたものの、こうして実際に印刷物とし展示を行うのは初めてのことで、他の方の展示を見るのもそうですし、実際に自分で展示の準備をしたこともそう、新しい経験や発見があってとてもいい機会になりました。
また来年もチェリッシュ撮影会写真展はあるとのことでしたので、また次回もぜひ挑戦させて頂ければなと思います。
以上、この記事が誰かの参考になりましたら幸いです。





