大阪に帰ってきてからというもの、学生時代や会社員時代の先輩・友達との会食がつづいていて、ケビンの存在感が少しづつ薄れているのも事実。

そんな時、電話が鳴った。

ロンドンに発つまえは、このまま親密になるのかもしれないな・・・なんて思っていたオスマン。日本在住暦15年、日本語ペラペラのおじさん。実は私と5歳くらいしか変わらないらしいけど、中近東の人ってどうしてこうも老けてるんだろう。

「もしもし?久しぶり!」

「お久しぶり。どうして日本に帰ってきたこと知ってるの?」

「知ってるよ、昨日心斎橋にいたでしょう?」

「見かけたの?声掛けてくれたらいいのに。」

「友達と一緒だったでしょ。今ナニしてるの?」

「今から家でサッカー見るの。」

「僕のところで見ようよ。」

「観ないよ。もうキックオフだもの。動きたくない。」

「じゃあ俺が行くから。」

「私の家、どこか知らないでしょ?」

「会いたくないの?」

ほら、きた。彼はそ~ゆ~つもりなんだよね?

「またお店にいくね、今日はもう始まったし・・・」

「じゃあ、終わったら会おう。」

「夜中じゃない。寝る。」

「わかった。じゃあ、また。」

切っちゃった・・・なんだ、こいつ?私に惚れられてるとでも思っているのか?

こんな会話じゃ落ちる相手も落ちないよ、もっと恋に酔わせて欲しい!




連絡取り合おうね、って言ってくれてたのに全然メールこないし・・・

でもギリシャに続いてイタリアも金融危機。ヨーロッパ中の金融関係は

今、パニック。そんなの、わかっているけど。やっぱりほっとかれてると寂しい。

かれこれ1週間経ったし・・・

「こんにちは。元気にしてますか?」

そんな普通の一文から、短めのメールを送ってみた。

2日経っても返事なし・・・


「こんにちは。

毎日ヨーロッパのニュース、見てるよ。大変な事になったね・・・」

またたった3行のメールを送ってみる。

これ送ったらもう返事あるまで待っておこう。


「ハイ!すぐに返事できなくてごめん。本当に忙しい一週間だったんだ。」

彼の近況と私を気遣う言葉、私の仕事の話、それから彼の今後のスケジュール。

いろいろ書いてくれてる。


こんな風にメールをくれるだけで幸せに思える。

コレを3ヶ月続けたら・・・

再会したときにはきっと彼の首根っこにしがみついてしまうかも。

そんな風になればいいけど。

「こんにちは。今ソウルに居るんだ。来週、日本に行くから会える?」

日本に帰ってきてまだ3日しかたってない。

そういえば最後に会ったとき、彼、そう言ってたな・・・


いつもパブに誘ってくれる彼は、いわゆる3高。そんな彼から恋の相談をされたり

観光地の相談をされたり、穏やかに友達関係を築いてきたし、それが少々つまらなく感じていたけど・・・

わざわざ滞在中の広島から会いに来てくれる。っていうのは何だか友情以上のものがあるんじゃないか。って思わせる。


和食でお肉が良い。って言うし、韓国でお肉を食べたっていうし、チキンでもビーフでもいいって言うから焼き鳥・から揚げのお店に行く。居酒屋さんっぽいところって内装が面白いかな。って思って。

そこでもガイドブックを広げてみたり、カメラのデータを見せてくれたり、楽しいんだけど・・・こんなに遠くの国まで遊びにきて再会しても、いつもと同じ。

「ロンドンに帰ってきたら、また遊ぼうね。」そう言いながら握手した。

彼とは本当に、親友みたいになれるのかしら?