つい先日、帰国しました!!!
3月8日に渡伊してから6ヶ月ちょっと、
長かったような、短かったような。
そこそこ太って、かなり黒くなって、そして相当たくましくなって帰ってきました。
私のイタリア料理修行。
色々と予期せぬ事が起こったために、5月以降は常に先の身の振り方を考えなければならない、落ち着かない感じの生活でした。
知り合った色んな人のツテを頼ったり、友人の部屋に居候させてもらったり・・・と、様々な人に助けられて何とか6ヶ月間を過ごして帰りました。
バタバタしたけれども、結果的には料理の勉強という意味でも、その他の経験という意味でも最高に充実した6ヶ月に出来たのではないかと思います。
3月~5月の学校生活。
純粋に楽しかった二ヶ月間。毎日料理とワインの授業や実習があり、好きなことを勉強できるって楽しいなぁ、と思った。
何よりも最高の学校仲間に恵まれ、皆との共同生活は大きな家族みたいで楽しかった。
100%ノーストレスの二ヶ月間。
5月半ばの卒業後。
その後行く予定だったレストランに急に行けなくなる。卒業二日前からバタバタと身の振り方を模索。学校もさすがに面倒をみてくれない。
手当たりしだい知り合いをあたり、結局とある方のツテで、中部イタリアの星付レストランに行く事に。
「そんな格式高い所に行っても大丈夫なのだろうか?」という不安はとりあえず胸にしまい込み、仲間との卒業旅行を楽しむ。
6月、Emiglia Romagnaのレストランで研修。
Bagno di Romagnaという小さな村の星付レストランで働く。
一つの厨房で三つのレストランを回す、カオス的に忙しい場所。
素人の私もバンバン使われる。
個人的には勉強になって良かったし、尊敬するコックさんにも出会えて良かったが、「一皿30ユーロ以上するお皿を、私なんかに作らせてしまう」という点には疑問あり。もう少し丁寧な仕事を見たいなという希望もあり、再度研修先を探す。
7月、Piemonteのレストランで研修。
Albaのぶどう畑の丘の上にある星付レストランで働く。
希望通り、すっごく丁寧な仕事をしているレストラン。
完璧な料理しか出さない、という感じなので私がさせてもらえることは限られていたが、皆の仕事を見ているだけで楽しかった。
寝室は個室だったし、住環境も良かった。
8月から夏休みに入って店が閉まってしまうため、再度バタバタと研修先を探す。
8月、Sorrentoの料理学校で一週間南の料理を習った後、Siciliaで一ヶ月働く。
「リアル山の中」のB&B兼レストランで唯一のコックとして働く。
虫刺されや灼熱の環境に悩まされたりしつつ、一般家庭のキッチンよりも小さいレベルのキッチンで、一人で1から10まで調理する。
「シチリアマンマの味」的な大柄な料理をオーナーから教わる。南イタリアの料理に触れる事ができて良かった。
時には30人分の料理をする事もあり、キッチンの機能に頭を悩ませたりしたが、今後日本の普通のキッチンで料理する事を考えるととても良い経験になった。
9月、帰国まで。
ピエモンテに戻り、学校の仲間達を訪ねる。
そのうちの何人かと旅行をしたり、東京からやってきた友達とAlbaのレストランに挨拶がてら食べに行ったりチンクエテッレに行ったり。
「きっと帰国の時や学校仲間と別れる時は泣いてしまうんだろうなぁ」と思っていたが、最後の予定を詰めすぎてバタバタしており、そのお陰であまり感傷的にならずに済んだ。
・・・と、こんなところです。
学校を卒業してから一箇所で4~10ヶ月研修する、というのが普通なんですが・・・動きすぎましたね(笑)
ま、でも色んな地域の色んな料理を見れたし、厨房三つも体験できた事はそれぞれに勉強になったし、色んな人種の色んな人と出会えたし・・・。
まぁ良かったのではないでしょうかね!!
心残りとすれば、トリュフの時期にAlbaらへんで働いてみたかった・・・かなぁ。
このブログ、日本の家族や友達に近況を知らせるため&自分の忘備録として書き続けてきましたが、帰国した今、今後どうしようか迷い中です。止めるかもしれないし、題名変えて何かしら書いていくかもしれない。
とりあえず、この後、9月初の旅行記は書こうと思っています。とっても景色の綺麗な場所をまわってきたので。あとは、イタリアで書き残した事をちょこちょこ書こうかなぁ。
さてさて。帰国した今、友人達との久々の再会が楽しみです。
みんな遊ぼうね~。