毎週日曜日

父親が飲むお薬カレンダーを作る日




カレンダーはお手製(小)

ほんの数年前までは
自分でポーチに入れたクスリを
必要な種類と数だけ出して飲んでた父


様子が変だと思ってから
脳神経内科で診てもらうまで1年以上

本人が変だと思ってないと
なかなか診察に行ってくれず
色々画策しては失敗の繰返し

やっと診察してもらい結果は

『アルツハイマー型認知症』

もしかしてと思って診察してもらったけど
思い過ごしって言われると期待してた

まだ初期だから
クスリで進行を止めましょう!

いきなり多い量は体が慣れないのでと
2週間半分の量を飲んで
その後倍の量のクスリを飲むよう
処方しますと医師に説明され
薬局でも別々の袋に説明と開始日
を記載したものを渡された

翌午前中、吐いた父

おかしいと思ってクスリを調べたら
半分の量と2週間後から飲むクスリの
2種類をいっぺんに飲んでた

単なるうっかりか、
説明が理解できてなかったのか

それから怖くなってカレンダーに



1種類ずつ袋を渡すと問題ないのに
ある時帰りが遅くなったら
一人でカレンダー作りを始めてた
任せて見守ってたら2時間くらい
かかってた

私と作る時は10分くらいで終わるのに



あれから

クスリカレンダーを
一人で作るようなこと
無くなったなー

だって今日が何曜日か分からないから

今でも
今日はクスリ作るよ!って準備して
1袋ずつ混乱しないように渡して
自分で用量確認して
数準備してもらうけど
書いてあることを理解するまでに
時間がかかるようになった

ここのところ、数ヵ月また悪くなって
クスリが変わり更に増えた



この間、救急車のお世話になった時
救急隊の方が認知症には見えませんねって

認知症、見て分かれば誰も苦労しない

10分や20分一緒にいて分かるとしたら
よほど進行した人

救急隊の方がどれくらい認知症の人を
知ってるか分からないけれど
救急隊の方が見ても分からない父でさえ
散歩に出て家が分からなくなり
帰れなくなったことがある


見た目には普通だもの


でも、今日何曜日?って聞かれる
間隔がどんどん短くなってきた



最近、
父は『おれボケが出てきたのかな?』って

目の前でアルツハイマー型認知症だって
説明されたことも忘れています




毎週同じ作業をしていると
少しずつ、少しずつ悪くなってるなーと
しみじみ感じる日曜日