映画「○dance」を鑑賞したのだが、作品内容に関して、どうすればもっと伝わりやすくなったのか、という事について、ずっと考えている(大きなお世話) 



原作未読勢の感想でもあり、既読勢だった私の初回鑑賞後の感想でもあるのだが、やはり恋愛部分が伝わりにくかった気がするなあ…。



特にそう感じたのは、(散々言われていると思うが)二人の間にある感情は恋なんだ、とはっきり知らしめる重要場面である、電車でのキスシーン。


あれはやはり、唐突に感じたかなあ…。


そこに至るまでの心理的描写はちゃんとあるのだが、物足りないというか不足感があるというか(同じ事ですよ)、ただ惹かれているのではなく、「恋として」相手に惹かれているのだ、と観客に分からせる事が上手くいってなかった気がするというか。



「人として惹かれている」と、「恋愛として惹かれている」、の違いを表現するような、細やかな描写には、三次元よりも二次元(原作)の方が向いているような気がした。



(映画の中で繰り返し「互いの手を重ねる(手を組む)」が心情的交流の一端として表現されるのだが、あれを恋の表現として使うのは、三次元では難しい気がする。原作(二次元)では上手くいっていたように思う) 



 二次元は三次元より「魔法をかけやすい」ので、三次元ほどリアリティは求められない(=読者がすぐに納得してくれる)が、三次元はそうはいかず、より説得力(リアリティ)のある描写が求められるからなあ…。



鈴木が杉木に恋愛として惹かれ始めている描写はそれなりにあったけれど、逆は(あらゆる心情を内側に隠しがちな杉木のキャラクターもあって)あまり無かった点も、「恋」が伝わりにくかった要因のひとつかなと感じた。



 (鈴木の様子を直接ではなく鏡越しに伺ったり、恋の話になると少し目が泳いだりする杉木の描写はとても良かったのだけどね) 



 原作の杉木はかなり嫉妬深くて(また独占欲も強く)、割としょっちゅう嫉妬の炎を燃やしてる印象だが、映画に於いても、杉木にもっと(密かにでも)嫉妬させる描写があると、恋愛感情を抱いてる事が分かりやすく伝わって、良かったのでは、と思う。


(嫉妬は友人間でもしたりするけれど、やはり恋愛の描写として有効な手段のひとつでもあると思うので) 



 でも映画で「恋に落ちる」を描写するのって大変ですよね。



二時間(これ自体が短すぎる)中、実質一時間程度の段階で、恋してる事を表現しないといけないとか、あまりにも忙しない&難しすぎてw


何年もかけてそれを表現できる漫画と比べると、やはり圧倒的に不利だよなあと思ったりした。



あとやはり、杉木の恋情が爆発するきっかけになる台詞が「つまんねえ」なのはイマイチでした○内さんw


つまんねえは役者さん(○内さん)のアドリブで、ご本人的には気に入っていたようだけれど、自身を極限まで抑圧して生きてきた杉木の感情が激しく溢れ出すきっかけの台詞としてはやはり伝わりにくかったし、原作の「(鈴木に)嫌われたくない(再読してないんで曖昧ですが確かこんな感情でしたよね?)」の方が、杉木が走り出す動機としては、より分かりやすかったんじゃないかと感じた。



あの場面、何パターンかやったと仰ってたので、制作側も説得力を持たせるのが難しいと感じていた場面だったのかなと思うが、恋愛面に於いては非常に重要な場面だったので、もう少し何とかしてみて欲しかったなあと思ったりした。


 (○内さんのアドリブは「壊れちゃうんじゃない?」が特に良かった) 



 しかし○etflixは金がありますね。


社交ダンスの本場イギリスで撮影したり(よく許可が下りたなあ)、共演するダンサーは皆本職の世界的選手だったり、数日で取り壊すセットがめちゃめちゃ豪華だったり、ほんの十数秒しか映らない衣装がオーダーメイドだったり。


素人が観ても分かる豪華さで、これは日本の地上波では決して太刀打ちできないよなあと、ひたすら感心しながら鑑賞した。


衣装・セットなどの美術センスも素晴らしいし、監督の力なのか照明やカメラが良いのか分からないが、日本の作品にありがちな「画面の安っぽさ」もないし、映像から伝わってくる「美の力」が凄まじく、○etflixで映像化できて良かったなと感じた本作だった。


 (だからこそ色々勿体なく感じたのだが、まあ原作が未完の為、ラストのまとめ方含め、通常の映像化のようには行かんよなあとも思った) 



続編が作れそうな終わり方だったが、後日、主演カップルの組み合わせではない出演者同士が、プライベートで付き合っているのではないかと報じられていて、思わず笑ってしまった。 



同じ作品内の相手じゃなければ問題はないだろうが(実際○田さんは既婚者であるし)、同一作品内となるとどうしても世界観が壊れてしまう為、報道が本当である場合、二人がこの先上手くいってもいかなくても、続編を制作するのは難しいだろうなあと思った。



まあ、原作が完結する未来(十年後くらい?)に、また別キャストで続編制作すれば良いのではないでしょうか。

 (死ぬほど大変だったろう制作過程は全無視しての無神経発言) 


次は出来れば映画ではなく、ドラマで。

 (映画はやはり尺が短すぎたから) 



メインキャストの中では杉木とアキが出色の出来映えだった為、別の俳優に置き換えるのは余りにも惜しいが、まあ仕方がないのかなと。



しかし原作はいつ完結するんでしょうね? 


一応第一巻が出た頃から読み続けているけれど、もう十年ほど経っちゃったよ先生!


原作をずっと監修してきたダンサーの先生も最近競技を引退されていて、そうだよなあ、十年ってそういう時間だよなあとしみじみと思うなど。


頼むから○ラスの仮面化するのだけは勘弁して欲しい(オタクのトラウマ)

最近ずっと考えていたのだが、


「完全対等」で「ライバル的関係の女性同士」の、「恋愛もの」の作品って、何かあっただろうか?


二次元三次元含め、あまり思い付かないような…?、 私は通ってきていないが、「○リキュア」とかがそう、なのかな…??


「ライバル的関係」な作品なら割とあると思うのだが、 尚且つ「完全対等」で「恋愛もの」となると、私は全く思い付かなくなる。


 (まあ分かりやすく言うなら、「○ラスの仮面」のマヤと亜弓さんが、恋愛関係にあるような作品の事なのだが)


これは男性版なら、たとえば「○dance」がそうだな、と思い付くのだが、女性版となると、うーん何だっけ…?と、脳のライブラリ機能がフリーズしてしまう。


かろうじて思い付くのは、「○プローズ」(○吉京子)だろうか?


「完全対等(まずこれが結構難しい)」、「ライバル的関係」、「恋愛関係にある」、 まあ何とかクリアしているような…?


BLと比較すると市場規模は百合の方が圧倒的に下になってしまうので、「恋愛関係にある」というのが一番難しい条件かも知れない。


という事で、クリエイターの皆さん、上記のような作品を創りませんか。


創って頂ければ、もれなく私が喜びます。


 (余談だが、「○プローズ」って映像化の話などはこれまで一度も無かったのだろうか?


映像化できない事はないと思うのだが、でも結局、原作の圧倒的漫画力に勝てる訳がないので、しない方が良いのかも知れない(自己完結))

元スマヲタとして、書いておかないといけないだろうか。


なかいには取り敢えず、被害者より傷付いていて欲しい。


死ぬほど深く、深く。



でも無理なんだよね。


性暴力に於いて、「加害者が被害者より傷付く」事は、決してあり得ないから。


たとえ社会的地位や周囲の評価を失おうとも、財産が減ろうとも、何なら刑務所にぶちこまれたとしても、被害者以上の傷を負う事は、決してないから。


加害者になるような人間には分からないだろうが、性暴力ってそういう暴力なんだよな…。


ちなみに昨年末、なかいの一件を初めて聞いた時も、私は特に驚かなかった。


それは「元々そういう人間だと思っていたから」ではなく、「男だから」というのがその理由である。


男性である以上、推しは勿論、たとえ家族であっても、みな性暴力を振るう可能性がある、と思っている為で。


よく「男は全て性犯罪者予備軍、みたいに言うな!」との意見を目にするが、それは「肉を食べないライオンもいる!」と主張しているようなものであって、的外れだなあといつも思う。


「肉を食べるかどうか」が問題ではなく、「肉を食べられる能力を持っているかどうか」が問題なのだ。


その能力なら全ての男性が持っているし、女性が内面(相手の人格)に関係なく、一律男性を警戒する理由でもある。


「人格」は誰にも見えない、いわば空気のようなものだが、「人を犯せる肉体」は、はっきりとそこに存在する。


だから性暴力に関して誰かが告発されても、それが男性である限り、私は驚かない。


(もしこの先、残りの4人が性犯罪で検挙されるような事があったとしても、全く同じである)


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どうか彼女が、ほんの少しずつでも、歩めますように。


ただそれだけを祈っている。