昨年最後の精神科受診で、先生から
「ゆにさん、何か始めてみませんか」
と言われたことが、ずっと頭の中にありました。
私は今できることはやっている。
確かにできないことは多いけれど。
先生はデイケアに通わせたいらしい。
でも、今まで勧められて2回見学・2回体験したが
「自分には合わない」と思ったので、それを伝えてきた。
・・・つもりだった。
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私は3人きょうだいの一番上で育った。
物心ついた時から「いい子」をやってきた。
今までは、それは親の無言の圧力で
「いい子」をやらされてきたと思っていた。
双極性障害になったのも、
半分以上は親のせいだと思ってきた。昨年まで。
昨年、アドラー心理学に興味を持ち、ある本を読んだら
「いい子を演じるのは子どもであっても、自分が選択したことだ」
と書かれていて衝撃を受けた。
そうだったんだ、私は自分で選んで「いい子」をやってきたんだ。
それならこの病気になったのも、自分の責任は大きいんだ。
受け止めるのは少し時間がかかったけれど、今は納得している。
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「いい子」から大人になると、お店では「いいお客さん」
病院では「いい患者」になろうとして、実際そうしてきた。
「いい○○」でいる自分は「いい人間」だと思っていたので、
自己肯定するためにも、何十年もそうしてきた。
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私のそんなところを「違う。いい子になるのは終わりにしなさい」と
再三言ってくれていたのが夫だ。
私は先日の診察までずっと「いい患者」だったのだと。
例えば「今は何かを始める気持ちの余裕はありません。」
「もう少し今の生活の中で、できることが増えてきたら
前向きに考えたいと思います。」
これが言えなかった。
だから「先生の言う通りにしなくちゃいけないのだろうけれど、
今はできない。どうしよう、ツライ。」と、そんなことが
毎日グルグルと頭の中を回っていた。
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夫によると、その受診日から私は明らかに様子がおかしかったらしい。
だから彼は、私から相談を持ちかけることを待っていた。
でも年末でバタバタもしていたし、何かタイミングを逃して
言えずにいて、結局そのまま新年を迎えた。
今日の夕方、とうとう夫のほうから
「この前の診察で何か言われた」と聞いてきてくれた。
実はね・・・と話し出すと止まらなくなって、
ツライ気持ちを伝えるのもつらかったけど
今の思いを泣きながら全部伝えた。
そして夫に言われた。
「いい人はもうやめよう。もう昔の人生ではない。」
「いい患者だと思われたくて猫を被って診察に行くから、
本当の自分のココロや体の調子を先生が誤解してしまう。」
「結果、誤解された自分が診察を受けるので、
先生からの提案・アドバイスも見当違いになる。」
更に夫の言葉は続く。
本当の自分を包み隠さず正直に伝えれば、
診断・提案・アドバイス・薬の処方は大きく変わるはずだ。
自己肯定のために「いい人」を演じることは、
結局自分のためにもならないし、周りの人のためにもならない。
病気を良くしていきたい・生活を理想に近づけたいなら
本音を話すこと。本当にしたい行動をすること。
そうすれば誤解を生みにくいし、もっと楽に生きられるようになる。
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大切な大切な自分自身を苦しめていたのは、
他の誰でもない。自分だった。
最後に言われた言葉。
「先生の言うことにも、すべて従おうと思わなくていい。
無理なら無理だと本心を伝えてごらん。
今の先生なら分かってくれるはずだと俺は思っている。」
「誰のために通院しているのか、何のために通っているのか。
それをよく考えなさい。
猫を被った偽りの自分が、先生とただのおしゃべりを
するところではないと思うよ。」
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私はただただ号泣してうなずいていました。
夫の言う通りだと思いました。
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もう、いい人になるのはやめます。
先生にも本心を知ってもらって、適切な治療を受けたい。
ありのままの自分で、人と接していきます。
元日。今年の目標は「いい人をやめて正直になる。」です。
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最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
ゆに