エステって怖い、って思っている方は未だに結構いるんじゃないかなぁ。わたしもこのお仕事をしていなかったら、エステサロンに足を踏み入れるのに躊躇した人のうちの1人だったと思うから、何となくわかる・・・
最初のお勤めがホテルのスパだったからなのかなぁ?後々大手のエステサロンにお勤めした時にお店の売り上げばっかり押し付けられて、お客様が欲しいと言ってない商品をオススメしたり、まだコースの残りが結構あるのに継続をオススメしたりすることがとっても嫌でした。専門学校卒業と同時に大手のサロンに就職した子達の中には、どんどん売り上げを伸ばして若くして(!)ホントにがんがん昇格して行って結構な金額を稼ぎ出すようになった子もいたみたい。
でも。わたしの中で、エステ=リラクゼーション という図式が勝手に出来上がっていてお客様に精神的負荷がかかるなんて!!!と拒絶に近い反応があった気がするの。結構頑固で、自分で見たことしか信用しない節があるから、エステでお肌が改善した、っていうお客様を最後まで見れていないからどうもそれ以上の価値感が上がらなかったのね。
だってわたしがお勤めしていたサロンって指名制じゃなかったから、毎週お肌の経過を見れるわけでもないし。ホテルのスパなんて1回っきりで通いのお客様はこなかったし。(半年後にきれいになって来られても、わたしの施術とは関係ないものね)
結局その大手サロンは(すごく勉強させてもらったけど)潰れてしまって、わたしは美容クリニックでお勤めすることになったのね。でもこれが結構目からウロコだったんだなぁ。
まず、ドクターの元でお仕事するせいか、患者さん(まぁお客様だね)のこちらに対する安心感が全然違った。もう5年近く前だから、今ほど美容クリニックもなかったし、お客さんの意識も違ったのかもしれないけど「騙されちゃうかもしれない」とか「契約しないと返してもらえないかもしれない」みたいな余計な心配ごとの顔じゃなかったの。
細かいこと言うと、今ほど日焼け止めに対する意識が高くなかったから「日焼け止め塗ってませーん」って人もかなりいたんだけど、そうすると先生は「日焼け止め塗るように言っておいてね!」って言うわけですよ。で、日焼け止めが4,500円とかさ、するわけですよ。エステにいた頃だったら「日焼け止め?」と不審な顔されそうなもんだけど、(しかも買わされる!!って顔が強ばる方が多かった)患者さんは「塗らないとダメなんですね。わかりましたぁ。(にっこり)」とお薬でも買うような顔して買ってくださるわけです。
びっくり。
かくいうわたしも、それまで「日焼け止めぇ?臭いし白くなるし肌苦しいしイヤだよぉ」と思っていたくせに塗り始めましたけどね。
で、わたしが勤め始めた頃はエンダモロジーとかケミカルピーリングのお手伝いとかしかやることがなくって、何だか毎日手持ち無沙汰。だったら手が空いてる範囲でフェイシャルを始めてしまおう!と理事長にかけあってフェイシャルコースを開始♪そしたらね、これがまたまとめてコースを購入(たとえば10回で5万円とか)なんてしないのに、みんな真面目に通ってくださる。次回のご予約を入れて帰ってくださるわけなんです。
えーっ、クリニックの固いベットで、しかもそんなに変化もつけられない内容なのに!なんでぇ???
でも。きちんと通ってくださる方々にスキンケアのアドバイスや購入されたお化粧品の使い方、丁寧にお話ししていたら・・・
みんなキレイになっていく!
感動でした。お肌を任せていただくってとっても責任重大だけど、その信頼に応えることができたということがすごく自信に繋がったなぁ。ってその頃からかな、今の好き!に近い感覚で自分の仕事が好きになったのって。
もちろん、細かいことを挙げればキリがないのですが、仕事としての好きはここらへんからかも。お手入れすること自体も、化粧品も、お客様に喜んでいただくことも、その前から好きだけど仕事としての意識や目的が出始めた始めはこのあたりだったように思います。
本日は回想編でした☆