いつもよりもメイクが決まった、という位でなんだか表情が生き生きとしてしまうのが女心だと思う。
でも、メイクがばっちり決まって、自分に心底満足できる人ってどの位いるんだろうなー、とちょっと回想してみた。(今朝アイラインがきれいに入ってうれしかったけど、やっぱりわたしの目は小さかったから)
・・・
わたしが卒業した専門学校はかなり美人が多かった気がする。
したがって、自分に自信がある女の子も結構いたはず・・・
でも、メイクがお題で真っ先に思い浮かぶのは彼女しかいない・・・・
メイクの情報が今ほどなくて、まだメイクのレベルも平均的に今より随分低かった10年前。わたしは人にメイクをしてあげるのが随分と得意だった。(専門学校に入ったのは、そもそもメイクアプアーティストになりたかったからなんだもの)
クラスメイトの得意分野が知れ渡った頃、週末になるとわたしの前にはメイク待ちの女の子が並んでいた。
帰るのに時間がかかったな・・・
一応、本人の意向を聞いて始めるんだけど
オマカセでー(つまりナチュラルメイク)
とか
いつものメイク道具でできる範囲でいいよー、
とか
まぁ、眉毛をきれいに書く、とかリップをふっくら仕上げるという 今なら誰しもできるようなことをしていたのです。(とても喜んでもらえていたけれど)
でも。毎週末六本木だのベースだのに顔を出し、ブラザーに恋焦がれていたわたしの友人のオーダーは他の追随を許しませんでした。
あたしを一番イジワルで高そうに見える女に仕上げて!もちろん眉毛はグレーで!
(その日の授業で、薄いグレーで眉毛を書くと、何だかイジワルそうに見えるでしょ、と先生が言った)
とか
目っ!鼻っ!口っ!ってパーツは全て主張して、がっつり彫り深くして、白人っぽくしてね。でも肌はココアバター色ね。
とか
今日はコレっ!
と、TLCのT-Bozの写真を持って来られたり
なかなかできないメイクをさせていただいておりました。授業で外国人の写真の模写とかするから、まぁわからなくもないんだけど、普通に外を歩くには不向きなものです。
でも
いいの。自然光の元へは行かないから。
と、本人はいたって気にせず。翌週
「この間はありがとぉー、見て、この写真。本当に白人の彫りですごいきれいー」
と満足気に写真を見せてくれるのでした。メイクが終わった後の友人は本当に自信みなぎる、といった感じで・・・そこまでわかりやすく喜んでもらえると、わたしもなんだか誇らしい気持ちになったものです。
もとから、小さな顔にアーモンド型の目、つん、ととがった鼻といういい骨格だったし。
まぁ それは極端にしても、メイクって大切だよなー、とつくづく思ったのでした。
朝すっぴんで電車に乗ってる時は、おにぎりかじってたみたいだけど・・・ (゚ロ゚;)!?