「指示した人のためって言いながら、実際は自分を褒めてもらうために必死になってる。」
「へえ、チャンミンって人の心がわかるのか?」
「まあね、悪魔なら誰でもできることだけど。」
へえ~、そうなんだ・・・
へ?
ってことは、、
「チャンミンまさか、おれのっ」
『おーい、部屋で待ってるぞ。』
ヒチョルの声が頭の中に響いて、おれの疑問は吹き飛ばされた。
「あの修道士と大司教、やっぱり怪しい。」
ふっ
いつもの椅子に座ったチャンミンが、呆れたように笑う。
「今度は本当に怪しいんだ。天界に問い合わせたら台帳に名前がないらしい。」
「名前が、、、ない?」
「それってまさか、人間じゃないってこと?!」
「で、でも、えっと、偽名とか、間違いとか、」
「その辺ももちろん考えたけど、最終的に神様が確認したから間違いない。」
「そう、なんだ。」
「ってことは、不老不死の薬を飲んだ人間はそのふたりってこと?」
「あー、そのふたりは間違いないだろうけど、たぶん他にもいるだろうから、引き続き探すらしい。」
「なんだ、自由になれると思ったのに。」
「おまえはどうせここから離れられないだろうがよ、契約があるんだから。」
チャンミンとヒチョルは笑いあってるけど、おれは複雑だ。
チャンミンはおれと離れて自由になりたいと思っているんだろうか。
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