「ちゃんと干せただろ?」
「んー、50点、いや初めてだからおまけして70点かな。」
「え~」
「シーツは物干し竿から降ろすときに簡単にでいいから畳んで。ああやって抱えてきたらシワだらけになるから。」
「あー、なるほど。」
確かに、せっかく干すときにがんばって広げたのにシワがよっちゃってる。
よし、明日からそうしよう。
「それと母さんのは、、えっと、まあいいや。」
ん?
「何だよ、言えよ。」
ベッドに腰かけて、洗濯物を畳んでるけど頬が赤くなってる。
「まあ、自分たちのだけ取り込むなんてできないよね、うん。」
どんどん赤みが拡がって、いまはもう耳まで真っ赤だ。
はは~ん
「チャンミン、妬いてんのか?」
「妬、くとかそんなんじゃ」
「そういえばおれの下着、かあさんに洗わせるのもイヤがってたよな?」
「だ、だってそれはっ」
「うん?」
「ユノだってイヤでしょ?ぼくの下着、他所の女の人が洗ったら。」
「それはイヤだけど、かあさんだぞ?子どものころは洗ってくれてたんだしさ。」
「子どものころといまとは違う!」
ちょっとからかいすぎたかな。
「うん、わかった。チャンミンがイヤがることはしない。」
チャンミンはバツが悪そうに黙々と手を動かしている。
おれは手を洗いにバスルームに逃げ込んだ。
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