久しぶりの更新です。
春休みを利用してスペイン&イタリアの旅に出ておりました。


ラストバケーションとしてスペインを選びましたが、
アメリカ⇔スペイン往復 の航空券と、
アメリカ→スペイン、 イタリア→アメリカ の航空券で値段が変わらない事が判明。
かつ、スペイン→イタリア間はヨーロッパの格安航空券で列車よりも安く移動出来てしまう事が判明。

よって、
「最後に美味いパスタを!!」と、急遽イタリアも旅に組み込む事に決定しました(笑)

どんだけ食いしん坊なのでしょうかね(笑)




時勢に疎い我々。
ちょうどローマ到着翌日からコンクラーベが始まる事を全くもって失念しており、
スペインのマラガからローマに向かう格安飛行機にて聖職者のグループが一緒に乗っているのを見て


「やたら聖職者みたいなのが乗ってるなぁ。」
「格安航空会社のエコノミーとか乗るんだね。もっとお布施で豪勢に来るのかと思ったよ」
「いやいや、彼らはヒラで、上司はビジネスクラスでしょう。」


とか下らない会話をしていた。

ローマ入りをした後も街のあらゆる所に聖職者を見かける。

「これは変だ。」

とよくよく考えてみた挙句、漸くコンクラーベの存在に気づいた。というわけ。



特別キリスト教に興味はないため、全くエキサイトはしていなかったが、
一応、バチカンがどういう事になっているのか興味があったので行ってみる。


yunのブルーミントン日記 雨のバチカン。寒い日だった。

コンクラーベ二日目。

午前の部では、「黒い煙」が出て、「まだ決まらなかったよ」という結果が出たらしい。

この写真はちょうど午後3時位。

「次の煙はいつ出るの?」

と近くの観光客に聞いてみたところ、

「四時半位かもしれない」

との答え。


歴史的瞬間を見られる貴重な機会ではあったが、雨の中一時間半も待つ程の情熱は我々にはなかった。



yunのブルーミントン日記 見えますか?画像真ん中にある、細い煙突。

ここから煙が出るそうです。



yunのブルーミントン日記 報道陣用スタジオ。

スタジオ内で待てる人たちはラッキーだが、雨の中ずぶ濡れになりながら何時間もカメラで煙突を狙っているマスコミの人たちも多数・・・。

「絶対に失敗出来ない仕事」だろうし、いつ終わるか分からない仕事だし・・・

辛いなぁ。



yunのブルーミントン日記 マスコミはあらゆる所に場所取りをしていた。

大聖堂すぐ脇の建物の屋上、という特等席をゲットしている人たち。 やっぱイタリアのRaiとかかなぁ。



その後我々は街を散策し、オステリアに入った。

途中やたらと教会の鐘が鳴り止まない事が気になったが、

美味しいご飯とワインを堪能しているうちにコンクラーベの事なぞすっかり頭の中から消えてしまっていた。


そんな中、


「決まった決まった!!」


と店員達がレジの脇のPCモニターをいじり、「白い煙」を映し出しはじめた。


今回は本命不在の混戦と言われていたのでまさか二日目に決まるとは思っていなかったが、案外あっさりと決まったらしい。


カメラマンさん達、良かったね。

こんな寒い天気の中、何日も立ちっぱなしじゃぁ病気になっちゃうよ。


夕飯後、バチカンまで散歩がてら様子を伺いに行く。



yunのブルーミントン日記

yunのブルーミントン日記 あらゆる所で街頭インタビュー。



yunのブルーミントン日記 報道陣スタジオも賑わっています。



yunのブルーミントン日記 法王決定後3時間以上が経過していたが、まだかなりの人出。

「Argentina!!!!」 コールも聞こえてくる。


宿に帰ってTVをつけると、Rai1でコンクラーベに関する番組をやっていた。

みのもんたを10倍悪そうにした司会者と、悪徳代官役で時代劇に出られそうな顔をしたどっかの司教、赤面症で弱々しい笑顔を見せながら話す若い司教、やかましい政治家 などなどが出演。


やはりイタリア人的には新法王がアルゼンチン人という事が気に食わないらしい。

政治家はとにかく新法王についての懸念点を挙げ、悪徳代官は一見法王を擁護するようでいて実は快く思っていない事が明白なコメントを出し、赤面症は法王を弱々しく擁護するものの、彼の言葉はすぐにみのもんたによって遮られてしまう・・・


というやかましい番組であった。


その後数日間イタリアに滞在したが、あちこちでコンクラーベについて話す人が見受けられた。

やはりイタリア人にとってはかなりの関心ごとなのでしょうね。