ただいま!
Thanksgiving休暇から帰って来ました。
私にしては珍しく、一箇所に4泊するのんびりツアー。
文庫本も持ち込み、海辺で読むぞ! とリゾート旅を楽しむべく気合を入れる。
気合を入れとかないと我々の場合どうしても「イソイソと」動きまわってしまうのだ。
気合を入れていったお陰か、風が冷たくて長時間海に入水していられない感じだったお陰か、
文庫本は各自三冊ずつ読破した。
私が読んだのは、奥田英朗の「オリンピックの身代金」と、何年も前に一度読んだ浅田次郎の「日輪の遺産」をもう一度。
「オリンピックの身代金」、面白くて一気に読んでしまった。
奥田英朗は、「イン・ザ・プール」に爆笑させられて以来お気に入りに。
爆笑ものもイケてるし、「最悪」とか「オリンピックの身代金」とかのサスペンスものも、軽いタッチの中に諸々考えさせられたり自省させられたりするポイントがあり、充実感がある。
文庫化されたものは割と読んだのかな。
浅田次郎は迷いなく一番好きな作家である。
粋な江戸っ子家族に生れ、その後家庭が離散し、陸上自衛隊に入り、アパレルの会社を経営し・・・と、妙な経歴を有する筆者。 今更ここで説明したり褒め称えるまでもないのだが、とにかく私はこの作家のユーモアと右寄りセンスが大好きなのだ。
彼の作品には決して「どうしようもない悪」というものが出てこない。悪人は出てきてもどこか突っ込みどころがあったり、見方によってはいい奴だったり。
この小説では、愛国者である筆者が日本人の美しさを作品中にまろやかに表現しており、涙をそそると共に日本人として清々しい気持ちになれる。
一方、T氏が読んでいたのは山崎豊子の「不毛地帯」。
常夏のバハマで、一人シベリアの世界にトリップし、くらーい小説に浸っていました(笑)
(※この小説、主人公が戦後のシベリアで強制労働をさせられている場面から始まります。)
さて、本の話で長くなってしまいましたがバハマ旅行記ね。
今回は首都ナッソーのみにステイ。
アメリカから超近い立地故に、アメリカ人が大挙して押し寄せるバカンス地。
米ドルが流通し、けれども英連邦王国に属し、人口の85%はアフリカから連れてこられた黒人の子孫で、原住民は遠い昔にヨーロッパ人に全滅させられている。 車は左側通行だが、アメリカからの輸入車が多いため左ハンドルの車が多い・・・
等、何だか不思議な国である。
印象としては、アフロ・アメリカンの国って感じでイギリス要素はほとんど見かけられない。
TVで放映されている番組も90%がアメリカのもので、たまーにBBCがついている感じ。
気候は「永遠の6月」とヘミングウェイに愛された通り、良い感じに温かい。
暑すぎる事もなく、雨もあまりなく、涼しい風が吹いている。
風はかなり強く、日陰では羽織ものが必要だった位。
海は、とにかく色が綺麗!
濃い水色~緑色。
そして砂が真っ白でとても細かいのが特徴。
去年訪れたガラパゴスのビーチの砂も細かったので、もしかしたらこれは中南米ビーチの特徴なのかもしれない。
最近「アトランティス」という巨大ホテルが出来た。
ニコラス・ケイジやらチャーリー・チャップリンやらの別荘が並ぶパラダイス・アイランドに出来た、カジノやウォータースライダー、水族館、ショッピングモールなど、何でも抱き込んだ感じの巨大ホテル。
宿泊は最低でも3-4万するので、我々は入館がタダになる午後5時以降を狙って観光に行ってみた。
写真だと壮大さがイマイチ表現できないけど・・・。アトランティスの「一部」。
アトランティス、アメリカのTVでもしきりにコマーシャルを出している。日本での知名度はどうなんだろう?
ディズニーランドみたいな雰囲気であった。
アトランティスの成功に触発されたのか現在ナッソーの別エリアに、中国系資本がアトランティスの1.5倍規模のホテルを建設中。2014年に出来上がるらしい・・・。
この狭いナッソーにそんな巨大ホテルが2つも・・・。
私の趣味的には賛成できないが、派手なもの、デカイものをとにかく愛すアメリカ人と中国人のセンスにはピッタリの企画なのだろう。
このホテルができる前に来れて良かった;
次に食についてだが、バハマのレストランは大きく二分される。
・地元の人達が行くローカルレストラン(安い、場所は汚い)で地元ソウルフードを食べる
か、
・不味くて(想像です。実際行ってない 笑)高い、アメリカ人が好きそうなお店でイタリアンやフレンチなど各国料理を食べるか。
ホテルにも2つ程小奇麗なレストランがあり、入ろうかしばし迷ったのだが・・・。やはり相当高額なのと、その割りに味に期待出来なさそう、という事で結局試さなかった。
しかし、スケジュール的に仕方がなく一度頼んだルームサービスの食事はイマイチだった事から、この判断は正解だったと言えよう。
裕福で味オンチなアメリカ人対象の観光地だから成り立つ商売である。
前者のローカルレストランは、「フィッシュフライ」という場所に集中している。
同じようなメニューを出すレストランが軒を連ねており、魚介を中心とした料理を安くドッサリ食べられる。
とある日の盛り合わせグリル。ロブスター、グルーパー(タマカイ)という魚、エビ。 付け合せはプランテーンという甘くないバナナのグリルと豆ご飯とサラダ。
全体的にちょっとスパイシーな味付けで、全然オシャレじゃないけど魚介自体の美味しさが十分に楽しめた。
バハマの名物はこの「コンク貝」。
とっても綺麗な貝。調理法も様々で、生でサラダにしたり、グリルしたりフライにしたり。
ちょっと味は赤貝に似ていたかな。
コンクの身を細かくして生地に混ぜ込み、球形に揚げてある。
ネギが顔を見せていたり、味が何となく「出汁」っぽかったり・・・と、日本人的には揚げたこ焼きを連想するものであった。
アメリカ中部に住み、新鮮な魚介に飢えている身としては本当にありがたいバハマ料理だった。
さ、次はイルカ触れ合い記です!
Dolfin Encounterというものに参加してきましたー。