ヨセミテ国立公園に行った後、イエローストーン国立公園にも行ってきた。


バイソンの群れで有名な所だが、写真がいっぱいあるのでここは二編に分け、動物編は次回書きます。


ソルトレイクシティからレンタカーをし、ユタ州→アイダホ州→ワイオミング州とまたいでドライブすること約7時間。ようやくイエローストーン国立公園の入り口に到着する。

そこから今回宿を取ったキャニオンビレッジまでさらに車で小一時間


長いドライブだったぁ!


映画に出てきそうな、ど田舎の一本道。

特にアイダホ州の辺りを走っている時など周りは永遠とジャガイモ畑で、建物も人も全く見かけない(笑)

途中何度か寄ったガソリンスタンドが小さなスーパーと化しており、数少ない地元の人が来て食料を買ったり宝くじを買ったりしていた。

こんな所に住むのは大変そうだなぁ・・・。


イエローストーン国立公園。


名前の由来はこの、イエローストーン大峡谷の色から。


yunのブルーミントン日記 この大峡谷はキャニオンカントリーという、我々が宿を取った地区にある。


広大な敷地の国立公園が5つの「カントリー」に分けられており、それぞれに特徴があるのだが、全体的に「森」部分はこんな光景。


yunのブルーミントン日記
おびただしい数の倒木があるのが分かりますか?

これ、1988年の大火事の残骸なのだそうです。

この年、5月から11月まで山火事が収まらず、公園の36%もの敷地が燃えたのだとか。

それでも関係者は「山火事も自然の活動の一環」と、消火活動を行わず、火が自然のまま消えるに任せたそうだ。

当時は賛否両論あったこの対策だが、火災から20年以上経った今、自然がゆっくりと回復する様子が見て取れる。


※)写真でも、倒木の中から松の若木が生えているのが見える。


動物の生態系を見ても、火災によって大量の動物が死亡したが、火災後、背の高い木が無くなった場所に下草が生え、それにより小動物が天敵から身を隠しやすい環境が生れ、バイソンやエルクなどの大型動物も火災当初は大きく数を減らしたが翌春には林だった場所が草原となり、食料が増え、火災前以上に数を増やした。それらを捕食する肉食動物もまた同様。


この様に、地域全体が生まれ変わり、火災も自然の大きなサイクルの中で必要なものなのだ、という事が証明された。



さて、イエローストーン国立公園のハイライトの一つである間欠泉が多く見られるのはガイザーカントリー。



yunのブルーミントン日記 これ、Old Faithful Geyser。名前の通りかなり正確に一定の噴出時間で噴出する。 水温約96度、4万リットルの熱水を30-55mの高さに噴き上げる。

かなりの迫力だった。


その他、この様な綺麗な温泉が所狭しと湧いている。
yunのブルーミントン日記

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辺りは硫黄の良い香りだし、かなり寒い気温の中、暖かそうな湯気を肌に感じ、

「あー、温泉入りたいー!!」

という欲求に駆られる。


でもこの水、触るの厳禁。

ものすごい酸性&高温&有害バクテリア多数のため、入ったら間違いなく死にます(笑)


それぞれの色の違いは温度の差によるものなのだとか。

温度によってそこに生息するバクテリアの種類が異なるため、この様に様々な色が生じる。


yunのブルーミントン日記 とにかく色んな所から硫黄の香りのする蒸気が上がっている。

yunのブルーミントン日記 こんな「泥」を噴き上げるMud Potと呼ばれるものもあったり。熱水に泥や不溶性鉱物が混じって地上に出てくる。

ボコっボコっと不気味な音。



マンモスカントリーという所には、


yunのブルーミントン日記 有名なLiberty Capや、


yunのブルーミントン日記 Terrace Mountain がある。


地底近くから噴き上げられた温泉に含まれる石灰分が蓄積され、巨大なデコレーションケーキ状になったもの。


観光客は「足場」のある所のみを歩けるようになっている。

人間が踏み荒らすとバクテリア等の環境が壊れるという意味もあるし、いつ、何時どこから毒性の熱水が噴出するか分からないのであちこち歩きまわると危険なのだ。



さて、次は可愛い可愛い動物編です。