8月にヨセミテ国立公園に行った時の記録です。


サンフランシスコの空港近くで車を借り、4時間強のドライブ。

運良く「エコカー」なるものを低価格で借りられたのでガソリンの減りが遅く、ラッキーだった。


ヨセミテ国立公園を訪れる人は主にヨセミテ・バレーの中に宿を取る事になる。

普通のホテルもあるのだが、夏のハイシーズンのためにかなり高額(3万円位する!)だったので、我々は「テントキャビン」と呼ばれるテント式の宿に泊まる。


yunのブルーミントン日記 CAMP CURRYというテントキャビンエリアの入り口。奥に見えるのは食堂。

キャビンの写真は撮り忘れたが、屋根部分や壁部分は布で、一応入り口には南京錠付きのドアがあり、外に金属製の「ロッカー」がある。


この「ロッカー」は、動物対策

化粧品を含む、全ての食物や匂いのあるもの系はここに収納しなければならない。

車の中に置いておくのもNG。バレたら罰金。


どうやらクマを始めとする森の動物達が人間の食べ物を取りに来るからなのだとか。

信じがたいような話だが、実際宿の受付ではクマにボコボコに壊された車の画像が流れており、若干気が引き締まる。


私たちは食べ物や化粧品を全てトランクに入れ、それをさらに外のロッカーに入れるようにしていたのだが、ある朝、トランクの横に一つだけ置いておいた水のペットボトルのプラスチックのカバーがボロボロにされているのに気づき、ビックリした。

ネズミかなぁ・・・、虫かなぁ・・・。


そう、ネズミといえば・・・。


我々が泊まっていたのと同じテントキャビンに同時期に泊まっていた人たちの中でハンタウイルスというものにかかった人たちがおり、内何人かが亡くなっていた。

このハンタウイルスというもの、ネズミの糞が乾燥して粉状になったものを吸い込んだ人で、運が悪いと発症、三人に一人は死亡するものらしい。


ネズミ・・・

当然、布製のテントに暮らしていればネズミと一緒に寝ているようなもの。

気候は乾燥しているので当然土埃と一緒にネズミの糞も吸い込んだ事だろう。


「一万人以上に感染リスク」

というニュースが出ていたが、運良く我が家は今のところ発症していない。


ちなみに我々がヨセミテを発ってしばらくした後、このテントキャビンは閉鎖されたそうな・・・。

ま、死者が出てたら当然ですわな。



ヨセミテでは景色&山登りを楽しんできた。


yunのブルーミントン日記 壮大。 真ん中に見えるのはハーフドーム。 九州?のお菓子、「ひよこ」のコロンとした形に似てる。


yunのブルーミントン日記 地質学者がいたらきっと面白いと感じるんだろうなぁ・・・という様な不思議な地層が見える。



yunのブルーミントン日記 ヨセミテバレーを上から眺める。我々もこの木々の中のどこかに泊まっているはず・・・。この日はここから7.7km下って宿まで歩く。



yunのブルーミントン日記 こんなに大きな岩がゴロゴロ。立ってるT氏が豆粒に見えます。



yunのブルーミントン日記 そこかしこ、「勝手に登っていいよ」ってな感じ。ツルツルした見た目の岩が面白かったから登ってみた。案外登りやすく、ビーサンでも滑らない。

ちなみに8月のヨセミテはものすごく暑い。気温40度超え&直射日光が半端無く、ユニクロのUVカットパーカーを気休めに羽織っていた。涼しい羽織り心地で優秀。



yunのブルーミントン日記 朝5時起床で、まだ暑過ぎないうちに登山。バーナル滝とネバダ滝を見つつ、滝の上まで登る。 目安となる往復時間は10時間だったが、ちゃっちゃと進んだため5時間位で行き来してしまう。
yunのブルーミントン日記 滝のマイナスイオンに癒されつつ、こんな壮大な景色の中を歩く。気持ちよかったー。



yunのブルーミントン日記 切り立った山々の中においては、ラバさん達が重要な物資運搬係。 カウボーイの服装の若いお姉さんが馬に乗ってラバ達を先導し、山道を行き来してた。かっこいい。



yunのブルーミントン日記 残念ながらクマは見られなかったが、可愛い顔をしたミュール鹿はたーくさんいた。



yunのブルーミントン日記 ジェイジェイとけたたましく鳴くステラーカケス。色鮮やか。



ヨセミテ国立公園、「壮大な」景色が好きな人にオススメです。


ラスベガスから近いため、「ラスベガスとヨセミテ、北米○日間ツアー」といったような日本のツアーもよく見かけるし、我々が滞在したお盆シーズンにも「高級ホテル」に泊まる関西系日本人ツアーに出くわした。


残念ながら彼らの多くがヨセミテとは何かを全く分からずに参加していたようで、登山靴も持って無ければ英語も分からん、山登りとか別に興味ないし、「一日自由時間」とか言われたって何をしたらいいんか分からんがなー!!

といった感じであった。


ツアー料金の多くがヨセミテ観光に充てられているだろうに、こーれは勿体無い!!


ヨセミテ国立公園は、自然を歩き、自然を楽しむ観光地です。

人によって楽しめたり全く楽しめなかったりすると思うので、旅行の候補に考える際には事前調査が重要です!