交通の便の関係で、スイスの大都市であるチューリッヒと、一大リゾートであるサンモリッツ を訪れた。
まず、チューリッヒ。
「スイスは物価が高い」という事前情報を得て覚悟は決めてきたものの・・・
ホントに高いっ!!!
二日間滞在するという事で、外食を極力抑えるためにアパートメント形式の宿を探す。
最安値、なんと90ユーロ/日 もした!!!
今まで60ユーロ/日位までには抑えていたため、これにはビックリ。
しかもその前に滞在していたブタペストのアパートメントは、東京の高級マンションのような部屋に、キッチンや洗濯機や洗剤や鍋、フライパン等々全部ついて58ユーロ/日 だったのに、
この90ユーロのアパートメントはものすごくシャビーで狭くて、しかも冷蔵庫はあったがなんとキッチンがついていなかったのだ><
まぁ冷蔵庫がついていたので朝食や二日目の晩御飯はスーパーで買ったものを食べることができて助かったのだが。
とりあえず初日に到着後、街に出てビールの値段にまずビックリ。
8ユーロもするよーーーー><
よくよく考えてみれば、東京でもバーなどに行けば生ビールが800円するのが普通なのだが、アメリカ田舎の物価安に慣れ、かつ貧乏旅を続ける我々には衝撃の値段だった。
一瞬、ボッタクられているのかと思った(笑)
「こりゃヤバイね。一体これから夕飯何を食べればいいのだろうか・・・」
と話しながら店を探す。
実はスイス、「山の料理」としては素晴らしいものが沢山あるが、街でわざわざ食べるような「スイス料理」ってあまりない。
チューリッヒにはインターナショナルな料理は何でもあったが、「わー、この店のこのスイス料理が食べたい!!」と思わせられるようなものは見つからなかった。
なので、「じゃ、カレーでも食べるか。カレーならそこまで高くないっしょ」
と、タイカレー屋のメニューをのぞく・・・。
!!!!!
カレー一皿、3000円であった><
当然却下。
その後も30分位トボトボと歩き続けたが、どこも高いし、高い割に美味しそうじゃないし・・・
って事で手頃な妥協案さえ見つからない。
ついに、
「これは、屋台のソーセージ(一本7ユーロ、パン一個付き)か、マックかの二択だ」
という結論に至る。。。
マックか?!ヨーロッパに来てまでマックなのか?!
ってか、日本でもアメリカでもマックだけには近年行っていない。
行ったら負けでしょ。
ってな訳で、
・・・ソ、ソーセージにしよう。
小さなパン一個ずつと、ソーセージ一本をチマチマと齧る私達。
夫は、「ジ、ジャンボソーセージにしちゃおうかなぁ。。。?9ユーロだけど。」
と少しだけ大きな肉片を齧っていた。
当然お腹が空くから、誤魔化すために早寝決行(笑)
いやー、ひもじかった。
後から知ったのだがチューリッヒは世界で二番目に物価が高い街だそうな。(ちなみに一位はオスロ)
と同時に給料も高く、チューリッヒの企業に就職した新卒は月給60万位貰うらしい!!!
すごいなー、聞いたことないわ。
でもまぁこの街に住まなきゃいけないならそれくらい必要だわな。
チューリッヒの景色。 正面にある時計塔の文字盤は、世界で一番大きい文字盤なのだとか?
チューリッヒ湖の水は結構綺麗。白鳥がたーくさん泳いでた。餌付けされて白鳥も飽食している。
そんな白鳥を羨ましく見つめる私達 笑
チューリッヒ、治安も良く街も綺麗、ちょっと離れればすごく綺麗な別荘地もあり、金持ちにとっては相当住みやすい街なのかもしれない。
でもね、旅行に行く所じゃなかったなー。
やはりね、スイスに行くなら絶対に「田舎の山」ですよ。
これはもう、ほんとに。
私がもし生まれ変わるなら、「第一希望日本人、第二希望スイスの田舎人」ですね。
そんな風にみんなにオススメしたいスイスの山ですが、
「山登りはちょっと・・・」とか、「言葉分からんから・・・」とか、「虫とかダメなのよね」とかいう人もいるでしょう。
個人的にそこまで好きな場所じゃないけど、
だったらサンモリッツにでも言ってみれば?
とオススメするかもしれない場所が、サンモリッツ。
以前紹介したVicosoprano等、エンガディンの村々から車で一時間弱の立地にある、スイスの一大リゾート地。
アルプスの山々を展望しつつ、綺麗でちょっと人工的な湖畔でリラックスしつつ、美味しいものを食べつつ(まぁ当然我々が食べられるものはなかったけれど)、一流ブランド店が何でも揃う地で、綺麗なホテルに泊まる事が出来ます。
美術好きな人ならセガンティーニ美術館は必見。
(と偉そうに紹介しつつ、当然私たちはここに泊まってはいません。通り過ぎただけ、ね 笑)
ここ、実はヨーロッパの金持ちが大勢、冬の別荘地を持つ地なのです。
夏も「レセブの避暑地」としては素敵だと思いますが冬はスキーリゾートとなり、ヨーロッパ中のお金持ち達がバカンスに来るのだとか。
「一流ブランド」として思いつくものは全て揃う、サンモリッツのブランド街。
曲がりくねった狭い道が多い山道が多いサンモリッツ周辺。
ここにロールスロイスで来たがるセレブに雇われたドライバーはきっと寿命が縮むだろうなぁ。
ちなみにこの地。私達が利用した、スイスとイタリアを結ぶベルニナ線の中継駅なのだ。
「ベルニナ線」、日本の旅行パックでも紹介されているらしいが、鉄道に乗りながら綺麗な氷河の景色を眺める事ができる、イタリアとスイスを結ぶ鉄道。
我々は単に「イタリアへの交通手段」のために利用したのだが、とても綺麗な景色を眺める事ができた。きっと鉄道ファンにはたまらない電車なんだろうなぁ。
初めて知ったけど、実はこのベルニナ線、箱根登山鉄道と姉妹鉄道だったみたい。
写真が小さくて申し訳ないが、鉄道車体に「箱根登山鉄道」って書いてあったり、各駅にカタカナで駅名が書いてあったり・・・と日本人的な驚きが沢山あった。