フランス最大の港町、マルセイユに行ってみた。
昔から港町として栄えたかの有名なマルセイユは・・・
一言で言うと、かなり「雑多」な町だなぁという印象。
私たちは駅近くのホステルに宿泊したのだが、その近辺で見かける人はほとんどアラブ系で、お店や食べ物屋も全てアラブ系のものであった。
他の南仏の町々に比べると治安が悪い印象。
さらには現在港周辺を大改装中であり、あまり景色が良くなかった。
かろうじて工事現場を避けて撮った写真。
裏路地を探検してみた。
落書きが多いのは残念だが、こういう路地はなかなか雰囲気があって良い。
家々がひしめき合って建っている。
雰囲気の良い小さな酒屋があったので入ってみた。
赤面症のちょっと内気そうでいて、ワインに相当な情熱を持っていそうな店主が対応してくれる。
その店主と話して面白かったのは、こちらが日本人だと言うと、
「あー!!神の雫って知ってるか?」
と聞いてきた事。
漫画「神の雫」、フランス語にも訳され、すごく流行っているのだとか。
フランス人としては、自分たちのものであるワインについて日本人が書いている事に関して微妙な気持ちも抱きつつ、そこで取り上げられたワインはものすごいヒットを飛ばしているために注目せざるを得ない、という。
内容については疑問を抱く所もあるが、ワインの特徴を物語に例えたり、視覚に訴えるそのアイディアは新しくてすばらしい、と評価していた。
夕飯は適当にワインとおつまみでホステルで済ませようと思っていたため、ここでワインとチーズを調達する事にした。
ワインの勉強をしていた時、「カシの白」という語呂の良いワインについて覚えた気がしたので、
「Cassisの白ワインってどんなだろう」と買ってみる事に。
チーズは店主が農家から直接仕入れている、非常にフレッシュなタイプのシェーブル。
スッキリフルーティなワインとフレッシュなチーズの組み合わせはとてもイケてました。
話は変わって、
マルセイユといえばブイヤベース!!
やっぱり食べておかなくては。
という事で、地元のサラリーマンや有閑マダム達が沢山いる、割とキチンとしたレストランのランチで食べてみた。
ブイヤベースはどこのお店でも結構高く、これで25ユーロ位する。
様々な種類の魚やムール貝などが入ったスープにバゲットとニンニク風味の強いマヨネーズのようなものが付いている。
味は・・・
普通、です。
普通に美味しかったが、魚介を煮込んで終わり!っていうものなので、素材が良ければ美味しいでしょう。と言った感じで、特に「料理」としての感動はなかったかなぁ。
それに対して感動したのはこのデザート。
ダックワーズ生地?で、ナッツのクリームを挟んである。
これ、ハンパなく美味しかった!!!
どちらかと言うと重たいケーキなのだが、ペロっと食べてしまった。
以上、雑多な港町マルセイユ通信でした。