私はこちらで、IUテニスクラブという所に所属している。
去年の夏、テニスレッスンを取った事がきっかけでメンバー何人かと親しくなり、そこから人の輪がものすごい勢いで広がり、いつの間にかおばちゃんテニス仲間に組み込まれ、、、
週に何度もテニスに誘われたり、アメリカ人のお家にお呼ばれしたり、「全米テニス協会」のチームに組み込まれて対抗戦を行ったり・・・。
大学時代にはまったテニスのお陰で
「夫のお供で2年間住みに来ました」
という状況だけでは知り合う事のなかったであろう、職業も年齢も違う人々と仲良くなる事ができ、MBA取得仲間&その家族以外のアメリカ人について知ることが出来たのは良い経験だと思っている。
こっちに来て初期にブログにも書いた通り 、アメリカおばちゃんテニスを始めた当初は色々戸惑ったこともあった。
日本人に比べて感情表現がアグレッシブなため、「この人怒ってるんか?」と不安になったり、
「どんまいです!」「あと少し、惜しかったです!」「助かりました!」・・・など、日本人同士で通じ合っているニュアンスコミュニケーションが取れず、パートナーにどういう言葉をかけたらいいのか分からなかったり。
でも、今ではそういうのも慣れたし、各おばちゃんの性質も大体つかめたのでそれぞれにどう接していけばいいのかも何となく分かり、かなり居心地が良い状態だ。
そんな中、少し前の事になってしまったが、2月ー3月にかけて大規模なチーム対抗戦が行われ、チームブルーミントンとして私も出場した。
「全米テニス協会」が主催するその試合。
途中まで何が何やらあまり分からぬままに参加していたのだが、
どうやら「地域対抗戦」のようなものだったらしい。
私たちのチームは、最初ブルーミントンチーム3チームの中で勝利。→ブルーミントン代表に。
その後、「近郊の町の代表チーム」3チームの中で勝利。→中央インディアナ州代表に。
その後、インディアナポリスまで遠征し、「インディアナ州の他の地域代表」の中で勝利。→インディアナ州代表に。
と順調に勝ち進んだ。
その後チームはオハイオ州まで遠征し(遠征費用一部全米テニス協会負担!)、泊まりがけで他州との対抗試合に出た。
残念ながら私はその日程で旅行に行っていたため、その遠征には参加できず。
でも、州代表になれた時はとても嬉しかったなぁ。
チームはこんな感じ。ここに写っていないメンバーもいます。
アラサーが二人、アラフォーが一人?、その他は50代のチーム。
遠征に行くときなど、メンバーの所有する大きな車に8人乗り込んで行ったのだが、道中の英語早口おしゃべりには全くついていけず。。。どこの国でも女性8人集まってくっちゃべっちゃぁそりゃカオスですわね。
キャプテンは、前列右から二番目の赤いタンクトップを来た人。
彼女は恐らく50代だが、バリバリの現役スポーツトレーナーである。
筋トレ系ももちろん指導するが、専門はエアロビクス。エアロビクス界ではかなりの権威であるらしい。
年代的にもエアロビ最盛期の人だろう。
とにかく気になるのはその体型。
「ほう、エアロビを極めるとこういう体型になるのか」
という体型をしている。
まず、
決して細くはない。体幹がしっかりするため、脂肪はあまりなくとも胴体が太い。
腕や足にも、ものすごくガッチリとした筋肉がつく。
特にお尻は綺麗な球形に、筋肉で肥大化する。
日本にいた時、ジムでエアロビのクラスに参加したりしていたが、先生は皆若くて細いモデル体型。
「ああ、こうなりたいな」
という感じであった。
今なら分かる。
「君たち、甘ーい!!」
という事が。
30年40年エアロビを極めた「権威」は、こういう体型になるのよっ!!
と華奢ボディを目指すニッポン女子にエアロビのしすぎについて注意してあげたい。
ま、体型はともかく。
我がキャプテン、さすが権威!の抜群の運動神経を誇る。
反射神経、体力、腕力。
テニスは10年前に始めたばかりだというが、やはり基礎運動能力のある人は何歳になってどんなスポーツを始めてもすぐに実になるんだな。
根っからのスポーツウーマンの彼女、試合中に自分やパートナーのミスに厳しくてちょっと怖いが、一緒に組まなければ皆のモチベーションを上手くコントロールしてくれる良いキャプテンである。
ちなみにこのキャプテンの旦那さんはT氏の教授である。
噂によるとこの教授はめちゃくちゃ高給取りらしく、キャプテンの家はアメリカ人もビックリするような超・豪邸らしい。
そして奥さん曰く、雨の日も風の日もハリケーンの日も、毎朝早朝のジムトレーニングを欠かさないんだとか。
極端に肉体派の夫婦である。
私が今回組んだのは、後列一番右の人。
毎試合3組出るうちのダブルス1として出た。
彼女は30代、結構年上に見えるが、実は2,3歳しか離れていないとおもわれる。
3歳の子供がいるお母さん。
高校時代までかなり本格的にテニスをやっていたらしく、かなり「上手い」。
基本自己流で大学になってから頻繁にやり始めた私の「俄テニス」とは一味違う。
ちゃんとダブルスの試合を組み立てる力があるし、
ちょっと太めな体から放たれるストロークやサーブはものすごい強い。
「足がめちゃくちゃ遅い!」というのは若干残念な所であったが、そこは「走るだけが能」の私がカバーする、
という形でなかなか良い組み合わせだったと思う。
そんな彼女と組み、私は出る試合「無敗」を記録した☆
振り返ると色んな対戦相手がいた。
基本的に我がブルーミントンチーム以外、かなり若い。
30代が中心と思われるチームもあった。
身長が180センチ位あって、何故か胸と唇がはち切れんばかりになってる対戦相手(整形か?)にビビったり、
ベースラインからものすごいスマッシュを打ってくるマッスルウーマン(男か?)にビビったり。
さらには、やはりマジ試合になればなるほど、アメリカ人は激昂型になる。
意味不明に「ギャー!!」と叫んだりするの、やめて欲しい。
「何でユカはいつも落ち着いてるのか」
と聞かれるが、
逆に「テニスの試合ってそこまで激昂する所でしょうか?」と聞きたい。
日本人はあんたらみたいに無闇矢鱈に感情を爆発させないんだよっ!!
という言葉を飲み込み、何かフォローの言葉を言おうとするが、結局思い浮かばず
「アイ・ドント・ノー」
と思いっきり頭悪い子みたいな回答をする私であった。
何はともあれ、貴重な体験が出来たこのトーナメント。
来年も是非参加して勝ち進みたい。