身の回りに数人はいますよね、「コテコテの体育会系」。


物心ついてから一つのスポーツに邁進し、日がなプロテインを飲みながらパンプアップ。

小さな筋肉の名前も全部記憶し、「このトレーニングしたら○○筋が育った!」と喜ぶ。

好きな食べ物は大抵”ラーメン”。

店にはかなりのこだわりを持つ。


「運動ばかりで全然勉強してなかった」と言いつつも、ちゃんとした子は体育会推薦で案外偏差値の高い大学に入り、さらに大学の授業はほとんど出ていなくても案外「体育会好き」な一流企業に就職していく。


女性の中にも「体育会好き」は相当数おり、私の統計によると、割合的に「体育会好き」にはかなりの美女が多い。

なので、彼らは続々と綺麗な奥さんを手に入れていく。


そんな人種ね。



私には、「コテコテの野球青年」のゼミ友S郎がいる。

「ゼミ友」と言っても、私とS郎、真っ先にゼミを辞めていった劣等生仲間なので一緒にゼミ活動をしていた・・・と言えるかどうかは不明なのだが、まぁ何故か他の劣等生仲間数人含め、未だに仲良しである。


そんなS郎。もちろん大学時代も野球ばかりしていたのだが、基本的に頭は良い子である。

就職は大手新聞社のスポーツ部。ちょっとだけ地方記者として修行した後、いきなり巨人軍担当に抜擢されるという立派な肩書きである。


そんな彼、いきなり「お前ちょっとしばらくアメリカに行ってこい」と言われたらしく、

現在広いアメリカを右往左往しながらあらゆる種類のスポーツの取材を行なっている。

で、先日運良くスケジュールが合い、サンフランシスコで再会したわけ。


頭は良いとはいえ、帰国子女でもなければ仕事で英語に触れた事もない彼。

インタビューは大体日本語なので問題はないらしいのだが、ホテルでの手配とか町での買い物とか英語でこなすのが大変だと言っていた。


しかし、彼の先輩とやらにはものすごいレベルの「体育会人間」がいるそうで、そのネタを少し書き留めたい。



彼の先輩。確か40前位の年齢の人だっただろうか。

野球名門高校にて甲子園に出場、6大学の体育会で野球を続け→大手新聞社のスポーツ部

という経歴を持つ。


彼が、現在のS郎と同じようにアメリカ武者修行に出された時のエピソード。

彼は本当にかなりのレベルで英語が出来ないらしい。



~エピソード1~


ある日、彼からデスクに電話がかかってくる。

開口一番、


「おい、○○(英語ができる後輩)に回せっ」


と焦っている様子。

その後輩が電話に出ると、


「おい、やべーぞ、この英語何て意味だ? えっと・・・ピー、エー、エス、ティー、エー


「・・・先輩、それ、パスタっす・・・。」




~エピソード2~


ホテルに長期滞在する事も多い記者業。

途中洗濯したかったらしく、Laundry room を探していた彼。


フロントにて、


「ウェア イズ ランジェリールーム??」


と発し、フロントマンに笑われたらしい。




~エピソード3~


ホテルのチェックインの際。


" Here is your key."


と言われたのを、


”イエローモンキー”


と聞き違え、プチっと怒りのスイッチが入ってしまった彼。


「ぁんだと~こらぁ~!!」


とフロントマンに突っかかっていったらしい(笑)






いや~、頼もしいっすね!!

一度遠目から見てみたいものです、その先輩。