念願のNapa Valley!!

11月19日~23日、T氏とT氏のMBA同級生S氏夫妻4人で行ってきた。

大勢だとワインをボトルで頼めるし(二人の時でも普通に頼んでいるという説も・・・)、レンタカー代もお得☆みんなでワイワイ行けばもっと楽しい☆

という事で我が家と同じく酒好き夫婦を誘ってみたのだ。


言いだしっぺの手前それなりに情報収集をし、予約が必要なワイナリーには予約を入れ、レストランなどもちょっとは調べて行った。

S夫妻は都会的な夫婦なので観光地化が進んでいるナパ地方を中心として周り、S夫妻と離れてT氏と単独行動になった後に、まだ田舎の雰囲気の残るソノマ地方を周ろうと企画。

その後分かった事だが、S夫妻はどうも赤ワインだとカベルネの濃~いものがお好みなようで、また白ワインだったら樽を効かせたふくよか系のシャルドネがお好みな模様。その点からも、ピノノワールを得意とするソノマ地方ではなく、カベルネを主体とし、雰囲気もフランスのボルドー地方を目指したようなナパ地方をチョイスしておいて良かったなぁと思った。


さて、ここからは「今後ナパに行くかもしれない人」向けに、ちょっとガイドっぽく旅行記を書こうと思う。


まず、一般的に「カリフォルニアワイン=ナパ」というが、ナパ地方も6つの町に分かれている。北から

Calistoga

St.Helena

Rutherford

Oakville

Yountville

Napa

である。


そう、「Napa町」は、地方の最南端なのだ。

最南端のNapa町が、サンフランシスコの空港から車で約一時間行った所にあり、幹線道路である29号線を真っ直ぐ北上すると、Napaから約30分強で最北端Calistogaの北側に着いてしまう。

そしてその間に、ものすごい数のワイナリーがあるのだ。

正直、「Napa町」にはあまり有名なワイナリーがなく、Yountville~Calistogaに集中していると言っていいだろう。

ちなみに最北部Calistogaは、ミネラルウォーターを生産している事に加え温泉が出る町としても有名。私達が泊まった宿にもジャグジーがあり、日本人的に相当ありがたかった。夏に行けば、各宿にある温水プールを楽しめそうだ。



ではではここから各ワイナリー紹介♪

南から行ってみよう!!


Domaine Carneros


Napa町の南西部。ソノマとの境界線位にあるワイナリー。仏シャンパーニュ地方の有名な作り手、Taittinger社の持ち物。 もちろん、ピノノワールとシャルドネからスパークリングを作っている。

yunのブルーミントン日記 4人揃ってLet's go!!一番最初に訪れたワイナリー。

yunのブルーミントン日記 ラベルにもTaittingerの文字が。


ここで、私たちはスパークリングの試飲3種セット($15)と、Le Reveという特級品をグラスで試飲。


yunのブルーミントン日記 3種は、Brut、Brut Rose、Demi Sec。Brutは、ピノノワール6:シャルドネ4の割合で作っており、シャルドネ率を高くしているのがこだわり、と、明らかにフランス人な英語を話す、上品な女性店員さんが教えてくれた。


yunのブルーミントン日記 これがLe Reve’05。めちゃくちゃきめ細かい泡!!


気になるお値段は、Le Reve'05が$95位。8000円、と考えても、「買い!!」と思っちゃう位美味しかった。


・・・でも、BrutやBrut Roseも相当美味しく、かつこれらはたったの2000円~3000円・・・ってことで、やはりこのお買い得感に負け、Le Reveは買わずにBrut Roseをお買い上げ。



yunのブルーミントン日記 初日朝シャン・・・ならぬ、朝スパークリング。大満足です!! ちなみにこの後も毎朝どこかしらのスパークリングワイナリーを回ったが、私的には一番ココがお気に入り。



Darioush


Napa町から128号線をちょい北上した所にあるワイナリー。

参考にしていた旅行記サイトにて絶賛されていたので訪問してみる。


yunのブルーミントン日記 でーん・・・これ、入り口です。 遠っ!!建物まで遠っ!!


yunのブルーミントン日記 ギリシャ神殿か?!と思わせるような外観の建物内部は、こーんなオシャレ空間。


yunのブルーミントン日記 試飲スペースの上空は青空。綺麗だわぁ。


yunのブルーミントン日記 テイスティングセットは、この旅最高値の$35!!ちょっと躊躇してしまう位の値段だったが、「ワインを購入すればタダ」になる、というのと、参考にしていた旅行記であまりにも絶賛されていたため、結局頼む。
シャルドネ→メルロー→カベルネ2種→おまけでシラー

だったかな。シャルドネは私的にはちょっと樽が効き過ぎてる感じだったけど、こういうのが好みな人にとっては結構ヒットな品らしい。 我が家は、T氏がこのメルロー($40ちょい)を気に入ったため購入。


ちなみに特筆すべきはおつまみのピスタチオ。

こーれが美味しい!!!

ちょっと薄皮がピンクがかった、珍しい色。4人全員にとって人生最高ピスタチオであった。


ここからは私の推測なのだが、このDarioush、イラン人がオーナーらしい。(確かに、オイルマネーの匂いがプンプンする外観) で、確かイランってピスタチオが名産だったような・・・。

(前職で付き合いのあった商社石油部門の人がお土産にくれたような微かな記憶)

だとすると、きっとイラン直輸入の希少品なんでしょうね☆


このワイナリー、ワインは確かに美味しかった。

ツアーに申しこめば建物の地下に眠る、オーナーの膨大なコレクション(フランスの超レアな高級品とか)を見たりできるらしく、そういうものに詳しい人なら面白いかもしれない。


ただ、試飲スペースの一角がショップになっているのだが、そこにオシャレアロマキャンドルとか、オーガニック石鹸とか、「香り」の強い物を置いてしまっているのはどうかなぁ・・・という感じも。


そして私的にはちょっと趣味が華美すぎたな。

ここはラスベガスじゃないんだ、と。

有名ワイナリーのほとんどは億万長者の持ち物であると分かりつつも、私は「ワイン作り=農家のロマン」っていう素朴な所にワイナリーの魅力を感じたい派なのだ。

イタリアで出会って仲良くなって、ワイン作りへの熱い想いを聞かせてくれた小さなワイナリーのオーナーさんの話とか、限りなくロマンを感じてステキだなぁと思ったのだ。



Stags Leap Wine Cellers


Darioushから128号線を5分程北へ走るとある。

ここは有名ですね。

1976年のパリ対決で、ボルドーワインをうっかり負かしちゃった所。世界がカリフォルニアワインに注目し始めたきっかけを作ったワイナリーなのです。

今年は・・そっか、35周年だ。


yunのブルーミントン日記
外観はこんな。


yunのブルーミントン日記

ここでは、$25のテイスティングセットを頼む。まぁこれだけネームバリューが出ちゃうとしょうがないね;

飲んだのは以下。


Arcadia vinyards Chardonnay($50)

FAY Cabernet($95)

S.L.V Cabernet($125)


カッコ内は各ボトルの値段です。もちろん、日本だったら2倍以上の値段になるんだろうけど・・・まぁここは何も買わずに大人しく試飲代を払って出る。


ワインの感想は、

Chardonnay:酸味がきっちりある感じで好きだった。

FAYとSLV・・・SLVの方が複雑な感じがしたような・・・はい、両方共美味しかったです(笑)


ちなみにこのFAY、ブルーミントンの酒屋で$80で売ってたんだけど・・・どういう事なんでしょうか。定価割れ?



Domaine Chandon


Stag's Leapから真西に数キロ。29号線沿いにある。3日目の朝スパークリングとして訪れた。


写真をほとんど撮らなかったのだが、建物中が「現代アート」なワイナリーだった。

オシャレなレストランに併設した試飲スペースでは、お庭を見ながら試飲できる。


yunのブルーミントン日記

日本人の団体ツアーにも組み込まれているらしく、おじいちゃんやおばあちゃんの群れに遭遇。

にこっと笑って"Hello"というアメリカ人に対面し、ササっと目を逸らして逃げるように通り過ぎるおじいちゃん、「こんにちはって英語でなんちゅうんだっけかなぁ・・・」と相談しあうおばあちゃん達・・・。

団体旅行の群れを是非とも離れないようにしていただきたい(笑)


試飲は4種$20だったかな?


yunのブルーミントン日記 このグラスは持ち帰れます。


yunのブルーミントン日記 これがここで一番高級品。それでも$50位。$20以下でスパークリングが購入できる、お手頃価格のワイナリーでした。


ただ、前々日、前日の「朝スパークリング」でちょっと舌が肥えちゃった私達。

正直、ここのはちょっと「劣る」感じがしてしまったのは否めない。


もっとも、泡ものって「気分」で美味しくなっちゃうものだから、$95のものでも、ここの$15のものでもその場その場の満足度は変わらなかったりするのかもしれないけどね;





さて、ちょっと疲れたので、続きはまた次回!!