サンフランシスコ観光の続き、今回は食メインで振り返ります。
・美味しい飲茶
YANK SINGというお店。サンフランシスコのビジネス街にて古くから営業しているお店らしい。
ミシュランやザガットサーベイのシールも貼ってあり、期待大。
着席すると、「蒸し物」「焼き物」「揚げ物」「デザート」・・・などと担当別に店員さんがワゴンを押してやってきて、各自ワゴンから選んでテーブルに置いてもらう形式。
どれもこれも美味しそうに見えて、ついつい取り過ぎちゃう。
ブルーミントンにも中国人は多いし、中華料理屋はいくつかあるが、飲茶はまず食べられない。
「これを逃せば今度いつ食べられるか分からない!!」
という感情も手伝い、何と私は今回、3度もこのお店に通ってしまった(笑)
1度目は母と、2,3度目は友人たちやT氏と。
小籠包とか、何であんなに美味しいんでしょうねぇ。
台湾に旅行に行きたくなりました。
北京ダックは一つ5ドル。
食べたのいつぶりだろうか。美味しかった~。
・アメリカのイタリアン分析
今回、イタリアンは二軒行ってみた。
まず一軒目。
母がいきなりイタリア語を話し始め、店員さんをポカンとさせたお店 、FINO。
ユニオンスクエアからすぐの好立地、堅苦しくもなくうるさくもなく・・・という程よい雰囲気。
きっと量は多いだろう、という事で、私達はパスタとメインを1つずつ取ってシェア。
エビとトマトのパスタ
いやね、ソースは美味しいんですよ、ソースは。
だが、この小さな写真でも見て取れるよう、パスタがグニャグニャに柔らかいの!!
正直、都会サンフランシスコにてでさえパスタがこうなっちゃうのにはビックリでした。アメリカと言えども都会ならアルデンテなパスタ位あると思ってたんだけどなぁ・・・。
ミラノ風カツレツ
これも、カツレツはカツレツなんですよ。
そして、「カツレツ」的には美味しいの。
なんだけど、ロンバルディア州はミラノの名物料理、「ミラノ風カツレツ」とは別物なんですね。
本来とても細かいパン粉でうす~い衣をつけ、カリッと揚げ焼きにしてあるはずのものなんだけど、これはバッチリと日本のパン粉が付いており、たっぷりの油でしっかりと揚げてあった・・・。
「トンカツの仔牛肉バージョンだ」と思えば食べれるんだけど、何せ油が重い・・・。
続いては、Brindisi という、名前から南イタリア料理っぽいお店。
某都銀のサンフランシスコ支店に勤務している日本人がオススメの所とのこと。
「日本人がオススメなら間違い無いだろう」と友人5人で勇んで行った。
店員もほぼイタリア人。これは期待できるか??!!
前菜:牛肉のカルパッチョ、フリットミスト
ピザ:カプリチョーザ
ここまでは美味しかった。フリットミストは絶品だったし、ピザもちゃんと釜で焼いてる。ブルーミントンから来た憐れな我々は、「やばい、もうブルーミントンのピザが食べられない!」と喜んで食らう。ちなみにブルーミントンのピザ屋で一番美味しいのは、ピザーラと同じ味を出す、某店だ。
そして出ました、パスタ。
魚介のトマトベースのスパゲッティが、何故かピザの皮にくるまれ、オーブンで焼かれて出てきた・・・。
友人M氏の口癖風に言うと「趣旨分かんない」という状態。
ピザ生地かぶせて高温で焼いちゃうんだから、当然スパゲッティはにゅう麺状に柔らかく・・・。
いや、ソースは美味しいの。魚介新鮮だしさ。でもねぇ・・・。
気を取りなおしてパスタ二皿目。
strozzapretiという、生地をグルグルっとねじったような形のパスタを頼んだんだが・・・
「これ、うどん?!」
と呼ばれてしまう程これまたグニャグニャ。
ここまで来て「もしや」と思う。
パスタ以外のクオリティはかなり高く、本格的な料理を食べさせてくれるこの店までこのような状況ってことは・・・
多分、アメリカ人にアルデンテなパスタを食べさせると苦情が殺到するのではないか。
なので、お店も泣く泣く、敢えて、パスタの茹で加減だけアメリカ仕様に変えてあるのではないか。と。
私は実際に知らない時代だが、日本においても70年代~80年代初め頃、バブル期に「イタリアン」が流行って皆が「アルデンテ、アルデンテ」と騒ぎ始める前の時代までは、きっと「芯が硬い」パスタを受け入れなかっただろうと思うのだ。皆、いわゆる「喫茶店のナポリタン」みたいなスパゲッティを好んでいたんだと思う。
と考えれば、食文化後進国のアメリカにおいてイタリアンがこういう形で提供されているのもまぁ納得がいくというもの。
Brindisi、また行きたいと思うお店ではあったけど、次は「プリモはピザで」なコースで行こうと思う。
さて、次からは酒飲みさん達お待たせしました~の、ナパ紀行です。