10月も後半。アメリカはどこもかしこもハロウィン一色である。
スーパーでは巨大カボチャが山のように売られており、
「パンプキン」系の激甘い(と思われる)スイーツがところ狭しと並んでいる。
各家庭も、自宅の庭や家をハロウィン仕様に飾り付け。
ここは各人のセンスが問われる所で、センスの良い人のお宅が可愛らしく仕上がっているのに対し、
センスのない人がむやみに飾り付けを行うと、ハロウィンものの場合「単なるみすぼらしい家」になるので注意が必要である。
とある一軒家は、蜘蛛の巣を表現したかったのであろうか、家の正面に灰色の綿を貼りつけてあり、正面のドアには、よく殺人現場とかにあるような、「立入禁止」のガムテープがベタベタと貼ってあった。
Jack O-Lantern の一つでも置けば「あぁ、飾り付けなのね」と理解できる所であるが、綿とテープだけなので、リアルなあばら屋なのか何なのか不明である。
いつか写真をうまく撮れたらアップしよう。
さて、ハロウィンのメジャーな飾り付けといえば、やっぱりJack O-Lantern でしょう。
カボチャをくり抜いて、目鼻口を付け、中にライトを入れて照らす飾りね。
どういうわけか、T氏が一週間前位から「Jack O-Lantern作りたい!!!」と騒ぐようになった。
「そんなに簡単にできないよ、カボチャの皮って固いんだよ。私の大事な包丁は使っちゃダメだからね」
とかしばらく渋っていたのだが、しつこく作りたがるので小さいカボチャを買い与えた。
別に工作系が好きなわけでもないのに、Jack O-Lantern 作りにはやけにこだわる。
あのカボチャのランプのどこかにきっとT氏の「オトコのロマン」を刺激する何かがあったのでしょう。
この「オトコのロマン」ってやつ。
女性からすると意味が分からないですよね。
幼少時の「キュウキュウシャ、ゴミシュウシュウシャ、電車好き」 に始まり、
プラモデルを鬼の形相で組み立てて喜んでいたり、
RPGゲームを3日徹夜で攻略したり、
料理にはまったら腕はともかくめちゃくちゃ高級な調味料や食材を取り揃えちゃったり、
大してスコア変わらないのにゴルフの「クラブのシャフト」を変えたから上手くなった、と嬉々としていたり、
どうせすぐ無くすくせに、「やっぱ良いボール使わなきゃ」って箱入りの高いゴルフボールを買ったり。
全部「これはオトコのロマンなんだぜ」で済まそうとする彼ら。
そして何となくしっくり来ぬまま納得してしまう女性陣。
この「オトコのロマン」、年齢を経る程に多様化する、というのが私の所感である。
ちなみにある程度大人になってからのT氏の「オトコのロマン」要求はこんな感じ↓
・コカコーラのおまけに付いてくる、ルパン三世の小さな人形集め(期間:一ヶ月ほど) →毎日一本買っては一喜一憂。
・地球儀を欲しがる(期間:3ヶ月ほど) →買い与える。
・結婚式の時、皆にメッセージを書いてもらう巨大な「ダルマ」を欲しがる(期間:一ヶ月) →その後置いておく場所がない、と却下。
・アメリカでデカイ車に乗りたがる(期間:一週間) →お金が無い、と却下。
・筒状のながーい入れ物に入った、ヤードビールを飲みたがる →決行、成功。
・そして今回のJack O-Lantern
である。
皆さん、自分の身の回りの男性の意味分からない「オトコのロマン」ネタ、あったら今度語り合いましょう。
さてJack O-Lantern。
それから目鼻口をくり抜いて・・・
この何とも間抜けな顔のカボチャ。私の顔をイメージしたそうです・・・。
一時間程一心不乱にカボチャと格闘していたT氏。
燃え尽きて満足したそうです。
無造作に捨て置かれた「中身」は勿体無いので、頑張って種と実を分け、カボチャマフィンを作成しました。
現在我が家のリビングで「ホケー」っとした顔で佇んでいるJack君。
懸念点は・・・
日に日に腐敗臭が漂ってきてるぞ!!!!
という事。