私の家から車で15分位の所に、Monroe Lake という広い湖がある。
巨大な米国大陸の内陸部にあるこの地の住民は、可哀想な事に海水浴やマリンスポーツができない。
なので、Monroe Lakeで水浴びをしたり、ボートで遊んだりするわけだ。
日曜日。お弁当を持ってピクニックしに行こう、そして貸しボートでも借りて遊ぼう!
と思い立ち、出かけてみる。
まず飛び込んできたのが、海水浴場ならぬ、湖水浴場。
それなりに、砂浜っぽっくしてあって、遊泳可能な区域は「杭」で仕切りができている。
残念な事に水は濁っている。透明度は10センチ位か。
「貸しボートしよう」と、船着場のように見える所まで行ってみる。
足漕ぎボートでどこまで行けるかな~、あわよくば「白鳥ボート」を期待。
しかし、さすがアメリカ。
足こぎボートのような可愛らしいものは存在しなかった。
ってか、よくよく考えると、彼らの巨体を支えるためにはモーターが必須である。
船着場のように見えたものは、自家用ボートの貸し駐車場?であり、皆、自分のモーターボートを湖に浮かべて楽しんでいた。
中には自分の家からボートを運んで来る人もいて、ジープの様な車で船を載せた台車を引っ張って来るのだ。
どうやって湖に浮かべるかというと、
湖へと続く道路で、台車を引いた車をバックしながら降ろしていく。
ギリギリの所で車を停め(怖そう!)、台車から船を離して水に浮かべる。
確かに気持よさそうだし、子供とかすごく喜びそうだけれど、朝から船を車で運び、水に浮かべ、灼熱の中操縦し、また車に積み直して、帰る。さらには夜、自宅の庭でBBQまでやっちゃったり。
アメリカ父さんの日曜日家族サービスもなかなか大変である。
日本の父さん達みたいに真剣に働かないから疲れてもいないのかもしれないけど、日本の父さん達が毎週金曜日の夜には「やれやれ、明日は家族サービスだよ・・・」とぼやき、日曜日には「休みの日位ゆっくりさせてくれ」と子供を公園にすら連れていきたがらない事を考えると、アメリカ人父さん達はなかなか偉いのかもしれない。
ま、それを怠ると鬼嫁からどやされるんだろうけど。
その後私たちは湖を見渡せる席を探し、お弁当タイム。
おにぎり(しゃけ、梅)、玉子焼き、野菜の浅漬、デザートのアズキのケーキ。
おにぎり食べたの、超久しぶりだった。おにぎりって外で食べると何でこんなに美味しく感じるのでしょうか。
小さい頃の遠足の思い出が蘇った。