製本というのは、基本的に「糸で紙を縫う」作業です。
もちろん、スクラップブッキングの場合は糸でなくてリボンで綴ったりもするんですが、ペーパーそのものを綴ろうと思うとやっぱり糸ですよね。

でも製本屋さんに売っている製本用の糸が、そのままスクラップブッキングの糸に使えるか、となるとそういうワケでもなくて…
スクラップブッキングのような厚紙の綴りに向いてるのは、ロウ引きコード(ワックスコード)になります。
ロウ引きコードには麻製とナイロン製を見かけますが、どちらでも使用に問題を感じたことは無いです。
ただナイロン製だと糸が強いので、ロウが厚めについていた方が紙へのダメージが抑えられます。

そして肝心の、ロウ引きコードが売っている場所。
私はビーズアクセサリーの材料屋さんで買ってますo(^-^)o


$スクラップブッキングと製本とわたし-twins01

左から、「貴和製作所」さんで買った麻のワックスコード(1mm)
手芸屋さんで買ったセール品のワックスコード(0.8mmぐらい。おそらくナイロン)
今回ネット上で見つけた「トコ・ビーズ」さんの麻のワックスコード(0.5mm)

結構0.5mm差でも使って見ると相当その差が判ります。
この3本以外にも色々試した糸はあるんですが、最終的にはこの3つが良かったです。


$スクラップブッキングと製本とわたし-twins02

まず青いコードはロウ引きなんですけど、そうとは思えないぐらい表面のベタつきやテカリも無くて、かといって糸表面の毛羽立ちも無く滑らかなので、紙へのダメージもかなり小さいです。
糸自体も非常にしなやかでちゃんと言うことを聞いてくれます。
やっぱりアクセサリーって身につけるものだもの、しなやかさって必要よね~、なんて感心しちゃいました(笑)
惜しむべきはその糸の太さ(ノω・、)
チップボードを縫うには良い太さなんですが、やっぱりペーパーを縫うにはちょっと太い…



$スクラップブッキングと製本とわたし-twins03

オレンジのワックスコードは、ロウが白く浮いてて触るとベトベト、その分糸も固くて指で曲げていく感じです。
ただ糸を何回か指でしごいてワックスを落として馴染ませていってあげると、だいぶ良いところに落ち着きます。
しっかりワックスがしみ込んでいるので、糸の撚り目もないですし、糸が固い分テンションを自分で支えられるので、紙へのダメージが一番小さい糸のように思えます。
綴じ終わりの残り糸も非常に収まりが良く、普通の糸のように遊んでしまったりしないので、初めて手に取った時の所感に比べると格段に優秀な子です。
問題は、手芸屋さんでカット済みで売っていたので、長さが短い+メーカーが判らない…
個人的にはこういう派手な色合いは大好きなので、同じような糸を見つけたら是非欲しいです。



$スクラップブッキングと製本とわたし-twins04

黄色がようやく見つけた、念願の0..5mmのワックスコード!
麻製です。
同じお店で売っていたナイロン製のコードの方が、オレンジの糸により近い質感だったんですが、残念ながら1mmの太さのものしかありませんでした。
こちらのコードはワックスが薄くて若干毛羽立ちが気になるものの、撚り目自体は立っていないのでダメージ的には大丈夫です。
もしかすると1mmだと問題になるのかも知れないけれど、そのあたりが0.5mmの良さかもしれません。
糸の取り回しも普通の裁縫用の糸と同じ感覚で扱えます。
ワックス自体は自分で好みの厚さまで塗り足せるものなので、細さ、質感的にこれが現在のベスト!
色の取り揃えも色々ありましたよ♪

実際、昨日お見せしたパンフレット製本もこの糸を使ったんですが、ペーパーを縫うにはやっぱりこの太さが見た目のバランスとしても良いですよね。
近いうちに蜜蝋ブロックを買ってこようと思います(*^ー^)ノ









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