*ネタバレ注意*
想像の数倍衝撃的で、数倍心に突き刺さる作品でした。
ラストシーン、ふと高校時代の「森田」に戻る場面は、これまで彼が背負ってきた物全てから解放された瞬間のようにも感じました。
狂ってしまった、いや、狂っている風にしか生きることが出来なくなった自分から、何もかも解き放たれた彼の顔を、岡田くんはどんな思いで見たんだろう。
奪った車の中に借りたゲームなんて入っているはずも無いのに、探そうとする姿を、岡田くんはどんな思いで見ていたんだろう。
借りたゲームを返すことも、岡田くんが彼の家に遊びに来ることも、母に麦茶を2つ持ってくることも、もう叶わなくなってしまうだろうけど、彼らの心の中に、高校生の自分たちが生き続けてくれていれば、うれしい。
「森田」が岡田くんにどんな思いを持っていたかは、カフェで再会するシーンの森田の第一声で分かる、気がする。
