久しぶりの不妊治療の時の話です。
2020年の1月からニューヨーク州では、年齢に関わりなく
人生で3回まで体外受精が保険が適用されるようになりました。
(ただ医療的にその患者に必要だとみなされないと、適用されず
その他に条件があります。)
1人目の子の妊活をしていたのは、2017年夏から~2019年2月
私はPCOSで卵をたくさん取った方が良いと高刺激を勧められました。
当時は実費で、高刺激にかかるは大体2万ドル (日本円で約210万)
そのうち1回の周期にかかる卵巣刺激やホルモン補充の薬の費用だけで$3000
(当時の為替で約31万)
体外受精の流れ
排卵誘発(卵巣刺激)→採卵→受精→培養 → PGT-A(染色体検査)
染色体の異常が無い良いグレードの胚盤胞があれば→移植
染色体異常の胚盤胞しか無い場合は、移植せず採卵からやり直し
または諦める事になります。
採卵からやり直す場合は、また薬の費用がかかります。
PGT-A(染色体の異常を調べる検査)の費用は別途かかります。
PGT-Aは、今も保険でカバーされない事は多いです。
PGT-Aの費用は2つ費用がかかります。
うちのクリニックの場合
胚盤胞から検査する細胞を取り出す費用
胚盤胞1個~4個までは、各$500
4~8個までは、$2000
9個からは、1個につき$350追加料金
検査機関での染色体の検査にかかる費用
4個まで$1000
5~8個まで$1600
当時は、合計で1回最低でも250万ほどかかりました。
それでも周りに結構体外受精をしてる人が多く
かなり驚きました。
今はその他保険が適用されれば、染色体の検査(PGT-A)と顕微授精の費用が
保険適用外の場合で大体$2500~$5000ぐらいだと思います。
2人目の妊活をしていた私の場合は
染色体の検査(行う場合)と顕微授精の費用$1000が
保険適用外でした。
染色体の検査(PGT-A)で染色体の異常が分かるので
異常がある場合は、移植は行われません。
母体にかかる負担は少なくなります。
異常が出た胚盤胞は、破棄をするか研究の為の寄付をするか
そのまま保存するか聞かれます。
またこの時に性別も分かります。
(希望であれば教えてくれます。)
1年間の保存料金は、うちのクリニックが$1000ぐらいだったと思います。
ただ何故かこれは、保険が適用されたので免除されました。
とにかく1人目妊活の時は
すぐに決断出来る事ではありませんでした。
そしてその頃、車通勤なのに
車がいつ停まってもおかしくないぐらいボロボロで
車を買わないといけないな、体外受精の費用と
同じぐらいかかる
しかも実費やから、治療が終わるまでに
お金用意しないとあかん。。
どう考えても車ないと仕事行けなくなるし、
もう体外受精は色んな意味で無理やな
収入を見て値下げしてくれたり、ローンを組める
医療機関もあると聞いたし、他のドクターと話した方が良いかな?
と色々考えて、転院してから4ヵ月ほどした時、
(妊活をスタートしてから1年半ぐらい)
担当ドクターに
どう考えても私達には
体外受精をする余裕が無いんです。残念ですが
子供は諦めます。
とメールしました。
次回に続きます。