フラニーとゾーイー (新潮文庫)/サリンジャー

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変愛小説集/著者不明

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The Freedom Writers Diary: How a Teacher and 15.../The Freedom Writers

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最近読んだ本たち。

サリンジャー他界の知らせを聞いて、思わず読み返しました。
やっぱり私は「ライ麦」より、グラース一家の話の方が好き。
数十年ぶりに読み返したら、
神経衰弱の娘(フラニー)にやたらチキンスープをすすめる母親の気持ちが分かる自分がいた。。。
時の流れを感じます。

そして、昔も今も良いなぁと思う部分はココ↓。次兄バディが言ったという言葉です。


「人間、咽喉を切られて丘の麓に倒れていて、静かに血が流れて死んでゆくというときにでも、
きれいな娘や婆さんが頭の上にきれいな壷をきちんとのせて通りかかったら、
片肘ついて身を起こして、その壷が無事に丘を越えてゆくのが見られるようでなくちゃだめだ」


別に私もそうあるべき、とか思ってるわけじゃなく。
利己心と高邁な理想の間で悩む登場人物(ひいてはサリンジャー自身)の葛藤が、
集約されてる文章だなぁと思うワケです。

でも、若くて純粋じゃないとこんな小説書けない気がする。

最後に一言。
30年前の翻訳なので仕方ないかもしれんが、
「ゾーイーが浴室で手拭い藍色生地。を使ってる」と書いてあってコケそうになりましたΣ(・ω・;|||