翻訳者yummyの生態 -earth

水曜の朝、午前三時 (新潮文庫)/蓮見 圭一

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日本の難点 (幻冬舎新書)/宮台 真司

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色々読んだ本たち。

ラヒリは相変わらず素晴らしい。
人と人の分かりあえなさを、彼女ほど見事に描き出す人はいないと思われます。

基本的に他人の心の内なんて全く見えない、分からない。
だからこそ、奇跡的に通じ合えた瞬間が途方もなく輝いて見える…という構図。
この人の短編、最後の数行がたまらなくカッコいい。
「ココ訳したいなぁ~、でも難しそうだなぁ」
なんてひとりごちておりました。

『水曜の朝』は、京都の町の描写が懐かしかったです。
「午前三時」つながりで、急にフィッツジェラルドの「壊れる」(The Crack up)が読みたくてたまらなくなり、エスクワイアにアップされてた原文を読みました。

In a real dark night of the soul it is always three o'clock in the morning.


…というフレーズが有名だけど、それ以外の部分も美しい憂愁に満ちてます。


なんとこのエッセイ、
フィッツジェラルドが、今の私の年齢で書いたエッセイだった。
小さな偶然にびっくり。