atonment












イアン・マキューアン『贖罪』(映画タイトルは『つぐない』)。

マキューアンといえば、視線がシニカルで、
少しハスに構えた作風の人という印象があったけど、
どーしてどーして、普通に文芸大作でした。

舞台は20世紀初頭のイギリス。
13歳の少女ブライオニーが、自分が犯したひとつの罪を、
長い時間かけて償っていく物語です。

途中、世界初の近代戦争である第一次大戦の様子が、
生々しく描かれていたり。

後半では、
作家は書くことで償う―という主張が重要な意味を持ってきます。


この結論が出てくること自体、意外に作家として非常に正統的だなぁと思いました。

かなりの長編ですが、
一気に読めました。
映画は見てないけど、キーラ・ナイトレードキドキが出てるんだよね。そこが気になります。