diane

















前から気になってた本なのですが、
ペーパーバック版が出たので、買ってみました。

舞台はイギリスイギリス
主人公マーガレットは、父親が経営する古本屋を手伝っています。
そんなある日、超売れっ子作家ヴィダ・ウィンターから、「私の自伝を書いてほしい」 という不思議な依頼が・・・。
マーガレットは、ヨークシャーの荒野に立つ作家のお屋敷に招かれ、
彼女の不思議な生い立ちを聞かされます。

美しい母が産み落とした、頭のおかしな双子の姉妹、
双子を引き離そうとする、周囲の人々、
屋敷を管理する庭師の 不可解な死――。

色々な謎が随所にちりばめられているため、思わず先を読みたくなります。
そして何より、19世紀イギリス小説への著書の愛情が、全編にあふれてる感じ。
(古めかしい屋敷とか、『ジェーン・エア』が物語の鍵を握っているあたりとか)

いや~、面白かった合格

そして、物語の本筋とは逸れるけれど、主人公マーガレットが、古本への思い入れを語るくだりに共感。

"People disappear when they die. Yet for some there is an exception to thie annihilation. For in the books they write they continue to exist. Like flies in amber, like corpses frozen in ice, that which according to the laws of nature should pass away is, by the miracle of ink on paper, preserved. It is a kind of magic."


そう、本当に ”it's a kind of magic"と思わされた一冊でした。