踏破














絵は詳しくないんですが、
フェルメールは とにかく好きラブラブ

この本では、 世界に37点ある (いや、37点しかない?) オランダ画家フェルメールの絵を、ぜんぶ見て回ろうという贅沢な企画を実行してます。

個々作品の解説よりも、

オランダ風俗画 が誕生した経緯
(それまで画壇の最大のクライアントは教会だったが、プロテスタントの登場で宗教画が描けなくなり、富裕なオランダ商人を顧客とした風俗画が流行った。)

とか

欧州の美術界に今も残るナチスの爪痕

(方々で美術品を略奪しまくってる)


など、歴史的な背景が分かって面白かったです。


でも、フェルメールの最大の魅力は 単なる風俗画に終わらず、
「私たちを黙想に誘う不思議な力がある」 (by 著者) 点でしょうね。


今秋、六本木に「牛乳を注ぐ女」 が来るらしい。
万難を排して見に行きたいトコロです。

その昔、エジンバラで 「マルタとマリアの家のキリスト」 を見てるので、
これで 37点中2点制覇パンチ!  まだ先は遠い・・・(笑)。