私は本を読むのは好きだけど、
いわゆる乱読多読派。。。

きちんと小説を 「読み解く」 ことが苦手デス。
そんな弱点を克服すべく、
「読む技術」系 の本を 続けざまに読んでみました。


スローリーディング
reading



















一冊目は、 速読をやめ、作者が残した手がかりをちゃんと拾って読みましょう・・・・
という主旨の本。

後半の 「実践編」 では、カフカの短編、「高瀬川」、「こころ」など、名作を例にとって読解の仕方を懇切丁寧に指導してくれる。
ただ、無理やり ”新書っぽく” 作らされて、 いまいち踏み込み足りずの感あり。


二冊目は、 作家志望者向けに書き方を指南する本。
word → sentence → paragraph  → character
と、順を追って注意点を教えてくれます。 
作者は、作家であり、クリエイティブライティングの先生でもあるらしい。

この本の美味しいところは、
古今東西の名文が これでもかと 引用されてるところで、
ナボコフ、チェーホフ、ヘミングウェイ、フィッツジェラルドから、
オブライエン、カーバーあたりまで、 名文のヒットパレードを楽しめます。

上の例を見ても分かるように、 中には英語圏以外の作家もいて、
それは当然 翻訳版の引用。

で、作者はこう付け加えているのでした―ー



"When we read a work in translation, we are, and must remain, aware that certain essential choices--about tone and diction, and among variant synonyms-- have been made by the translator, rather than the writer.
In that case we can only hope that the translator had decided wisely"


そう、読者としては、ちゃんと訳してくれてるよう願うしかないワケだ (笑)。
自分よ、「decide wisely」 を心がけるべしビックリマーク


――そして、「ゆっくり読め」 と言われてんのに、
この2冊を 猛スピードで 読み終えてしまったアタシ (だから、学べよ少しは)。