「ぬばたまの」 とか 「あをによし」 とか、
短歌のあたまにつくアレです。
私、英語にも枕詞ってあると思うんですよね。
たとえば何かの本を引用するとき、
英語の文章って ほぼ100%の確率でこうなってる。
In his bestselling book titled " ~~~” , the writer John Brown says that ・・・・(以下省略)。
bestselling のかわりに、 innovative とか influential とか入ってることもあります。
あまりに常套的に多用されてるため、
「その本、ほんとにベストセラーかい」 と疑ってしまいます。
(まあ、ベストセラー自体の定義も曖昧なんですが・・・)
「とりあえず、何か入れとけばいいだろ」 ってな感じで形容詞が入ってて、
しかも場合によっては、何だか非常に訳しにくい。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
一方、
実務翻訳の世界で ワタシが大っきらいな枕詞は こちらデス。
This award-winning product XYZ contains chemical compounds called ・・・・・・(以下略)。
「賞を獲得した本製品XYZ」 なんですけどね。
コレ見るたびに、私は原著者の首根っこつかまえてこう問いただしたい衝動に駆られます。
「だから何の賞なんだよっ??」
日本語ならぜ~ったい、「文部大臣賞を受賞した○○」 とか、賞の名前を明記しますよね。
私も調べられるときは 「何の賞か」 せっせこ調べて訳します。 でも、分かんない方が多い。
そして分からないと、
別に翻訳として何も間違ってはいないけど、そんな日本語を書く自分が気持ち悪い・・・・・・。
ハッ
そういえば、短歌を英訳するとき枕詞ってどう処理してんでしょうね?
「いにしえの」 とか 「あかねさす」 は訳せそうだけど、
「あしひきの」 「ちはやぶる」 などは無理じゃねーか?
あと、「たらちねの」 とか、
正直に訳すことでかえって興趣が著しくそがれちゃったりして(笑)。。。